高齢者は体の変化と共に性格も変化していきます。その変化は、老いを自覚して性格が円満になり、益々魅力的な老人になるなど良い面もありますが、そればかりではなく、中には、猜疑心が強くなったり、わがままになったり、物事に執着してイコジになったりして、周辺の人に迷惑を掛けたりします。
身体が衰えていくと、活力ややる気が失われていきます。運動能力の低下、視力や聴力の低下、意欲や気力の低下に伴い、いやでも、老いを自覚するようになり、これが大きなストレスとなって、性格を変える要因となります。
また、昔のことだけでなく、今のことすら正しく記憶する力が低下すると、失敗を恐れる余り会話をしなくなったり、何事にも好奇心をもって取り組むことができなくなったります。老人がふさぎこむのは、自分の記憶能力の低下を意識している面があります。
また、定年退職に伴う家庭内の役割交代、子どもの独立、配偶者や友人など親しい人との死別、あるいは、周囲による老人扱いなどは、家庭内での自分の存在意義を見失うことにつながります。
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