最近は、上海株の下落、原油安の2大要因によって、株価が大きく変動しておりますが、この株価というのはどうやって決めるのでしょうか?
株の売買注文を行うには、値段にこだわらない「成り行き注文」と値段を自分で指定する「指し値注文」の2つがあります。
しかし、取引を成立させる場合には、まず、成り行き注文が優先されます。
もし、指し値で買い注文が出た場合、証券会社は注文の価格以外で買うことはありませんが、注文価格に合う売りが付かないと、いつまでたっても売買が成立しません。
しかし、成り行きで買い注文を出した場合には、それだけ株を買える可能性は高くなりますが、高い値段の売り注文しかなかった場合は、高値で買ってしまう可能性があります。
このため、売り注文の場合は、値段の安いほうを優先し、買い注文の場合は、値段の高いほうを優先します。
さらに、同じ値段で買いたい、または、売りたいという人が多くいた場合は、早く注文を出した人から優先して取引を成立させていきます。
また、午後、午前それぞれの取引開始時と終了時には、それまでに出された注文は、全て同一時間に出されたものと見なして、価格優先で売りと買いをすり合わせて取引を成立させていきます。
これを「板寄せ方式」と呼びますが、通常の取引時間中の値段の決め方を「ザラバ方式」と呼びます。