交流部会 2013年10月報告 ビジネス・ラウンドテーブル
Nov
5
交流部会長 川添 眞一郎
Mitsubishi Corporation (Americas)
2013年度交流部会の活動の最後を締めくくるビジネス・ラウンドテーブルを10月18日、ワシントン州日米協会、ワシントン大学との共催で、ベルビュー市庁舎の市議会ホールにて開催いたしました。
イベントへの事前参加登録は150名近くとなり、会場の収容人数を考慮するとかなりタイトになるのではないかと関係者一同嬉しい心配をしておりましたが、開始時点では120名弱となり、会場での大きな混乱もなくスムーズにイベンが開始されました。
司会進行は商工会副会長、ワシントン州日米協会会長代行である川添が、講演とパネルセッションのモデレーターはワシントン大学国際学部アンチョドロギ教授が務めました。
ワシントン州日米協会専務理事デール・ワタナベ氏からの開会宣言に続き、大村シアトル日本国総領事からのご挨拶を頂いた後に早速議題に入りました。
9月の交流部会でご報告した通り、まずDr.マーシー(グローバルリサーチインク会長、元米国通商代表部代表補佐)から現在の日本を取り巻く環境と日本の社会に内在する課題についてのご講演を頂き、引き続きイエール大学浜田名誉教授(安倍内閣参与)から昨年の政権樹立以降のアベノミクスについてどのような背景で政策が実現し、実行に移されたのか、今後の課題はという大変興味深い内容のご講演がありました。フロアーからの質問は、アベノミックスなどの日本の経済、産業政策に関する質問、これからの日本における女性登用への展望など広範囲にわたり、両氏からご自身の体験も踏まえた具体的なお話を頂けました。
大村総領事
イエール大学 浜田名誉教授
グローバルリサーチインク会長 Dr.マーシー
商工会交流部会長 川添氏
第2部はワシントン州の企業リーダーシップによるパネルでマイクロソフトVice Presidentトム・ロバートソン氏、スターバックスDirectorヘルマン・ウスカテギイ氏、アキュセラ会長 兼 CEO窪田氏に登壇願い、それぞれの経験からビジネスへの思いをご講演頂きました。フロアーからは、それぞれの企業が日本あるいはそれ以外の国で事業展開した際に苦労した点についての質問や、起業に成功した秘訣、なぜ日本では企業家が若い層から多数輩出しないのかという質問、日米の教育の違いやこれから将来の日本における教育や人材育成のあり方など、沢山の視点が提示され、興味の尽きないやりとりが続きました。
マイクロソフトVice President トム・ロバートソン氏
イベントの締めくくりとして、今回ビジネス・ラウンドテーブルに会場をご提供頂いたベルビュー市を代表してコンラッド・リー市長からのご挨拶を頂きました。こうしたイベントを通して、ワシントン州の地元自治体との関係構築にも役立つ企画になったのでないかと思います。
第2部終了後は、参加者全員参加でのレセプションが会場外のスペースで行われ、参加者や講演者、パネリストがドリンクを片手に話に花を咲かせ、幅広い参加間でのネットワーキングの機会を作ることができました。
受付とボランティアの皆様
今回のビジネス・ラウンドテーブルでのご講演内容や資料は、画像と音声データを編集する形で一般の皆様にも公開できるように準備を進めております。アクセスの方法などは別途会員の皆様にご連絡をさせて頂きます。
当日の写真をさらにご覧になりたい方は こちら からご覧頂けます。
交流部会の2013年度企画はこれで最後となりましたが、来年も引き続き地元コミュニティーとのつながりを大切にしながら、多様な方が参加できる企画を立案・実現して参りますので、会員の皆様のご協力や積極的な企画へのご参加をお願い申し上げます。