イスラム国の弱体化とそれに比例するようにして起こる大規模テロの影響について
Apr
27
イラクでは要衝であるティクリートを奪われ、イラク第二の都市であるモスルもいつまで持ちこたえられるかわからない状況です。
そしてシリア政府軍はイスラム国の首都であるラッカ西方に進出、ラッカ攻略の機を伺っています。
そのイスラム国の弱体化と比例するように、イスラム国支持者による海外での大規模テロが続発しています。
このテロの続発は、イスラム国の存亡にどういう影響を与えるでしょうか。
この大規模テロの続発は、イスラム国にプラスの影響とマイナスの影響、両方の影響があると思います。
プラスの影響は、イスラム国が海外のあちこちでテロをすることで、対テロ連合が本土防衛に力を注がざるをえないようになり、その分イスラム国への攻撃力が弱体化するという点にあります。
ではこのテロはイスラム国を利するのかと言うと、そうとも言い切れません。
テロの続発により、イスラム国の国際的な驚異は増してきています。
それを無視できなくなった国際社会が、目先の対立や国益はとりあえず棚上げにしておいて、イスラム国を潰すことを優先しようと考えるかもしれません。
そうなれば、イスラム国は息の根をとめられるでしょう。
まだ、今の段階ではどうなるかわかりませんが、私はイスラム国はこのテロで墓穴を掘ったのではないかと思っています。