La Jolla Playhouseで,村上春樹原作のお芝居を見てきました。
タイトルは,"after the quake"。「神の子どもたちはみな踊る」に収録の「かえるくん,東京を救う」と「蜂蜜パイ」をベースにしたお芝居です。
予習しないと英語じゃわからないだろうと,本屋さんで翻訳本を買ってきました。
状況説明をきちんとする演出だったので,読んでおいた本のフレーズがたくさん出てきたしなんとか理解することができました。笑うタイミングも8割ぐらいはつかめたかな。
期待していた「カエルくん」は,丸眼鏡と緑色のかえる手袋。強くて賢くて面白くて,見に行った甲斐がありました。
そして,淳平役の役者さんが好みのタイプ☆ 名前はHanson Tseさん。
Mandell Weiss Forumという名前の劇場は,半透明の壁に囲まれたかっこいい建物でした。
原作では,片桐が「かえるさん」と丁寧に呼びかけると,かえるくんが毎回「かえるくん」と言うように訂正するのですが,英語では「Mr. Frog」と「Frog」と訳されています。戦う相手の「みみずくん」は「worm」と呼び捨てです。「さん」と「くん」の使い分けを英語でどう表現するのかなと思っていたら,意外と簡単なのね。このやりとりのところでは,観客の笑いが起きていたので,やっぱりおかしいのでしょうね。
主人公たちの学生時代の回想シーンでは,琴とチェロで「ノルウェイの森」が演奏されていました。村上春樹の代表作といえば「ノルウェイの森」だからでしょうね。
このお芝居は,一人二役でこなされていたのですが,顔や髪型は一緒なのに,姿勢や表情ひとつで,一瞬でまったく違う人格が作り出されるところが興味深かったです。
帰り道,いつもより姿勢よく元気に歩いてみたら,気持ちも元気になった気がしました。
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