おふくろ=拝啓母上様その二
紙切れ一枚でいい
そこに何かを書いてー
生きた証を残したい
母上様のことは
わたしが書いといてあげましょう
一 元気でなりより
安心しました
カーネーションを
贈ります
高いものじゃないけれど
結構工夫をしています
二 気づいたでしょうか
土に植えて
みてくださいね
いい形にして
しあわせも増やしたいので
どうか枯らさないでください
三 愛想ないわたしで
すみません
気にしないで
くださいね
あまり言葉を交わさないけれど
わかっていますそのつもりです
たいしたものです
からだがまめに動きますね
そういうからだになったんですね
涙が出てきます
ちっともぼけてなんかいませんね
わたしのほうが忘れるくらい
「楽しんで」ください
これまでのご褒美です
きっと皆さまからのご褒美ですよ
どう生きる
これがわたしの課題となりました
「ひとにやさしくしてあげな」
「そんしたーずるいなんて考えるなよ」
いつも笑って返してくれますね
はりのある声で心配してくれますね
写真一枚でいい
後ろに何かを書いてー
生きた証を残したい
母上様のことは
わたしが書いといてあげましょう
※とりとめもなく書きました
ではまた
平成二〇年吉日 母上様
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記事下署名です。
やさしい風景が好きです。
お互い頑張りましょう。
2024,4月
です。