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  • ロサンゼルス在住ライターのLA通信★こんなに適当な国がどうして世界一なのだろう?

ロサンゼルス在住ライターのLA通信★こんなに適当な国がどうして世界一なのだろう?

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~「働く女性のLife Des... ~「働く女性のLife Designマガジン アヴァンティ」に連載中のコラムhttp://www.e-avanti.com/64203より~ 
 渡米する前のアメリカの印象は、「最先端」だった。GDP世界第一位のこの国で、さぞかし感心しながら暮らすのだろうと思っていた─しかし実際に暮らしてみると、とんでもない!とにかくその適当さのせいで、あらゆることがスムーズに進行しない。例えば「予告なし」の停電なんてほぼ経験したことのない日本人は、アメリカで一生分の、いや、二十生分ぐらいの予告なし停電を経験するだろう。やりかけの作業を諦めて外出すれば、外は思い切り電線工事中だったりして、「予告できたのでは…」と脱力する。

 家の修理などを業者に依頼すれば、まず時間通りに来ない。いや、1日中来ないこともある。電話をかけても、出ない!やっと修理が完了しても、翌日に壊れる可能性がある。国家試験など重要なものに申し込んだときは、さらなる心の準備が必要だ。まず来るべき受験票が来ない可能性がある。電話で問い合わせようにも電話番号がない。メールで問い合わせてもなしのつぶて。そのような障害を乗り越えて受験できたとしても、通常試験の5分後に分かる合否が、機械が壊れていていきなり4カ月後となることもある。

 病院もそうだ。そもそも具合が悪くなったといっても、アメリカでは予約なしに病院を訪れることはできない。しかも予約の電話を入れたところで、一週間後に予約が取れたら良い方で、たいてい2週間から下手したら1カ月以上後となる。1カ月後なんて治ってるか、かなり悪化している。さらにはこんなに前に予約しても、当日は2時間待ちなんてことも。命に関わることぐらい、どうにか効率化しておくれよ…。

 ちなみに小売店はどこでもじゃんじゃん返品を受け付ける。コストコの返品物セールコーナーに行けば、度肝を抜かれる返品物があるわあるわ。クリスマス後に返品された枯れたクリスマスツリー、履き古した靴…。知人女性は毎日素敵なワンピースを着てオフィスに現れていたが、そのコツが「タグを取らないこと」だそうで…着たら返品するのだと!これでアメリカの企業はよくつぶれないなと思う。

 こんな調子で何から何まで大雑把な国が、あんなに神経を削って、トンネル工事も中間点が数ミリしかずれないような日本よりも富んでいるのだから、一瞬、むなしくなる。しかし国土はアメリカの約25分の1しかなく、資源も少ない日本が世界第三位のGDPを誇るのは、やはり日本人のきめ細かさや正確さがあってこそ。そこで気付いたのが、アメリカが適当というより、日本が奇跡なのではないかということだ。そうだ、もし日本が25個あったら、超越した世界一になっているはずだ!

――などと考えて、今日も業者が来ないイライラを乗り切ろう…。
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ロサンゼルスの翻訳・制作プロダクション
「RuコミュニケーションズLLC」にもぜひお立ち寄りください。
http://www.rucommunications.com/
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