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ハーブで記憶力アップ作戦

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バクスターの肖像画の周囲で宗教... バクスターの肖像画の周囲で宗教染みた雰囲気を醸し出すローズマリー




1階に物を取りに行ったら、何を取りに行ったか忘れる――なんてまだ数分間あくので良い方です。戸棚を開けて何を取ろうとしたか忘れる、さらにはバッグを開けて何を取り出そうとしたか忘れる昨今の私。

仕事も随分手間がかかるようになりました。文字表記統一も(出版物では全体を通して同じ表記である必要があります。例えば「癒し」「癒やし」など)、以前は丸暗記していたのにもはや怪しく、いちいち表記辞典を開かなければなりません。

そんな中、ふと読んだのが雑誌『Women's Health』の「記憶力アップに効果的な、ある香りとは?」という記事です。英国心理学協会の最新の研究結果で明らかになった、ローズマリーによる記憶力向上効果を紹介したものでした。

「ローズマリーの香りを嗅いだ被験者は、高い記憶力を発揮した」「香りを嗅いでユーカリプトールが血液中に入ると、血液を通して脳に運ばれ、記憶をつかさどる部位に作用する」(本文より)。

 

嘘か本当か、とりあえず庭にごうごうと生えているローズマリーの枝をたくさん切って、仕事場の壁にぶら下げてみました。なんと部屋中に良い香り!

 

去年亡くなった愛犬、バクスターの肖像画の周りに怪しくぶら下がるローズマリーの束。「宗教でも始めたのか!?」と夫に茶化されながら、「バクスターが時々、ローズマリーの香りを頭に付けて庭から戻って来たっけ…」なんてことを切なく思い出したりしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#アメリカ在住ライター #ローズマリーの効能

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いとこを(悪く)誤解していた私

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なぜだかやっちゃんのリクエスト... なぜだかやっちゃんのリクエストで見に行った、超巨大ガンダム。






いとこのやっちゃんは”恵まれた子”のはずでした。父方の本家の長男で、雪国の歴史あるスキーロッジの跡取り。約束された将来。

子供の頃に一度会ったっきりですが、次男坊の父の子である私たち姉妹は一族の外れ者で、幼心にきれいな服を着たやっちゃんを下から眺めているような、そんな距離感があったのでした。

そんな本家のスキーロッジが人手に渡ったという知らせが届いたのは去年のこと。「やっちゃんは継がなかったんだ?」。母曰く「妹のともちゃんが戻って継ぐことになったんだけど、結局ともちゃんもやめてしまって」――「へえ~」。

そんなやっちゃんと先々月、日本でほぼ半世紀ぶりに再会しました。私の帰国に合わせて、遠路飛行機で訪ねて来てくれたのです。「るーちゃん(私)のお父さんが生前、いとこ同士は交流しなきゃだめだって言ってて、それを叶えに来た」とやっちゃん。父がそんなことを? 一緒に参った父の墓前でやっちゃんは「お父さんが好きだったから」と懐からワンカップの焼酎を取り出し、供えてくれました。

やっちゃんの仕事はコンピューターのプログラマーです。「すごいね、やっちゃん」「そんなことないよ」――「いつプログラマーを目指したの?」――「子供の頃から…」。

その言葉を聞いて、やっちゃんの苦悩に満ちた青年時代が一瞬で想像できました。「約束された将来」はどれだけ彼の足かせだったことでしょう。

「僕が歴史あるロッジを終わらせてしまった――そのせいで、妹とも何度も喧嘩になってしまったしね…」

去年、やっちゃんのお父さん(私の叔父)が亡くなり、ロッジは完全に幕を閉じました。その後、やっちゃんが心の安定を失ってしまったこと、そこまでの話のつじつまが半世紀の時を経て、一直線につながりました。

「ごめんね、やっちゃん。私、やっちゃんのことを誤解してたよ。やっちゃんはいつも恵まれた子供だと、いや、全く気にかけなくてもいいほどの子だと思い込んでいたんだ」。ほぼ半世紀を経てやっといとこの苦悩に気付いた私は、これからやっちゃんの良い友達であろうと誓ったのでした。




#アメリカ在住ライター

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