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徒然なるままに

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死語

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死語
その昔、ペンフレンドがたくさんいた。
多いときは同時に日本全国津々浦々
70人と文通をしていた。いやいや7人^^;;

中には電話で話すようになったり、
実際に会ってみたり・・・
今の携帯電話やパソコンでやる
出会い系サイトとは同じようで全く違う。
スタートの時点で、お互い住所と本名を
教えるのだから。

時代の流れで、パソコンや携帯のメールが
普及して“文通”という言葉はもうすっかり
死語の仲間入りになった。
もう二度と文通をすることは無いと思う。

最後に文通した女の子。
12歳年下で、当時高校生だった。
彼女はピアノを弾くのが好きで、
私は聴くのが好きだった。
不思議と年齢の差をあまり感じなかった。
手紙と一緒に、写真をよく送ってくれた。
彼女に逢いたくなった。
逢いたかった。

ある日、突然彼女の父親が蒸発した。
そんな知らせを彼女から受けて、
すぐに手紙が来なくなった。
心配で心配で初めて彼女の家に電話をした。
御祖母さんが出た。
特に用件を告げず、すぐに切った。

…それから少しずつ彼女を忘れていった。

あれから何年経ったのだろうか。
先日、年末ということもあって
部屋を大掃除していたら、たくさんの
彼女の手紙が出てきた。
偶然手にした一通の手紙を読んでみる。
…当時の記憶が一気に甦った。
目頭が熱くなった…

もう過去のこと。
昔のことを、今起こっていることの
ように思い込んではいけない。

折りしも、今日は彼女の誕生日。
数えてみると…もう25歳だ。
今、どこかで元気にピアノを弾いて
いることを祈って、そっと手紙をしまった。
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