風蘭をご存知ですか?
Jul
3
植物には余り興味が無い私が友人に連れられて、高知県立牧野植物園に『蘭』を観に行きました。蘭展の名前は、『初夏の風蘭展−その伝統の美と香り−』と言いました。
『風蘭(ふうらん)』は一つの種の変異を観察する上で格好の植物。美しい色彩の葉をもつ品種や、『これも風蘭?』と思えるような草姿のものまでバラエティーに富んでいる(そうです)。
又、その花は、最も観賞価値の高いものの一つに数えられ、香水になった香りも大きな魅力。
牧野植物園の風蘭展は、全国大会などでの受賞株や江戸時代から受け継がれる風蘭の変異種『富貴蘭』約二百鉢を展示、骨董的な価値を持つ鉢や独特の植え方など日本独自の美を阜サ。(写真:上)
昔はあまりに貴重・高価で、大名貴族の風雅を愛でる対象で、一般の民は、目にする事もなっかたそうです。
江戸時代に記述がありその後絶えたと思われていた風蘭の原種『翡翠』が昭和に入って四万署?ナ発見されたそうです。花びらが『緑色』と言うところが特徴。写真は私の腕が未熟で、とても緑には見えませんが実物は確かに薄い「緑色」でした。(写真:下、の手前左側)
おまけに富貴蘭について一言。
『富貴蘭』は、関東以西沖縄までの山地に自生する風蘭の日本富貴蘭会で認定した風蘭の別称。風蘭に関する最も古い文献は、元?P4年、貝原益軒の花譜で、そこに「風蘭は土なくして育つ奇種云々・・・」とある。
文化文政の頃、時の将軍家斎がこれを愛したため、全国の大小名が、自藩内に自生した変化種を献上し、それが江戸場内で展示されたと伝えられている。
この頃から、風蘭の変化種に富貴蘭などの別称がもちいられるようになった。風蘭の大きさは平均して幅高さ15cm以内のサイズで、手にとって鑑賞する、掌上の銘品といえる植物。
現在日本富貴蘭会が富貴蘭として認定し、富貴蘭銘鑑に登録してある品種だけで、171種に上り、又日本富貴蘭会に未登録のものは、『富貴蘭』と呼ばない。
【以上、風蘭見聞記ですが、写真以外のほとんどは友人の記述を引用です】