今月の女房孝行は、彼女が掃除中に、うっかり破いてしまった障子貼りに決定。
四面を貼りかえている間、暇なので貧乏人が分不相応に経師屋を頼む、というプロットの創作落語なぞ考えながら作業する。
出来上がった障子の出来栄えに貧乏人が、知ったかぶりであれこれ文句を付けるが、それらは全て、滅多に障子の貼りかえを出来ない貧乏人の為に経師屋が施した作業だった、という話。下げは勿論、全ての顛末が分かってプロの仕事を賞賛された経師屋が言う一言。
『そいつが矜恃ってもんよ』
お後がよろしいようで。
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