やっとレビューである。(笑)
外観
1.このカメラは「小さい」。E-P3よりも小さいんじゃないか、と思う。ボディの側面はOM-1と同じように三角形にカットされていてOM親父をニヤリとさせてくれる。
2.ペンタプリズム(もちろん、このカメラに、そんなものは無いが)部分の頂点は、山頂のようなイメージだったOM-1と異なり平坦、アクセサリーシューもかなり前に付けられていて、そもそも別付けだったOM-1に比べると、この部分だけ見れば全く別物。この形状とサイズは本機の特徴の1つである「5軸手ブレ補正」のユニット形状に起因しているらしく、デザイン的な妥協点であったようだ。
3.軍艦部に配置され、それなりに存在感を持つサブダイヤルだが、上面には何も記載されていない「黒い〇」。確かに機能は「ダイヤル」なので、何も書いてなくても問題は無く、むしろ何か書いてあると混乱の基なのだろうが、デザイン的には余りにも寂しい。こういう所は趣味性の高い製品としてもっと頑張りたいところ。(後発だがNIKON Dfなんかは上手いよね)
機能
1.超強力な5軸手ブレ補正。これは、凄い。カタログや数値面では「何段分」という表記になるのだろうが、実感としてはE-P3の3軸補正とは全然別物って感じ。室内の蛍光灯下でM.Zuiko9-14mmの望遠端で撮ってみたところ1秒までは、ほぼブレず!(すげー)2秒では流石にブレるがパッと撮りなら実用範囲と言ってもいいくらい。これは、本当に凄い。
あと、手ブレ補正が利いている時にペンタ部から「フーン」という音が聞こえる。IH調理器の高出力時に出る音みたいな感じ。5軸ジャイロのセンサーは「浮いている」という話も聞いた覚えがあるが、まさかその動作音?
2.防塵・防滴仕様。ある意味カメラにおいて「プロユース」ならマストの機能なのだが、実際に自分で手にするのは初めて。このサイズや、使い勝手で実現しているのは大したもんだと思う。全部覆ちゃえば簡単だが、そうすると操作性などに支障が出る。そこをどう処理するか、という事なのだと思う。実際、本機での支障は「レリーズの押し心地」程度に収まっている。まぁ、この部分は「最重要部」という人も居るが、ミラーアップするわけでも無く、フォーカルプレーンシャッターの動作反動と一体なので、実際に押してみれば対して違和感が無い。さーて、最大の問題は「防塵・防滴仕様のレンズ」一本も持ってないって事。orz
3.操作性に関しては「ま、オリならこんなもん」と達観すると全てが解決する。(爆)とは、言ってもやはりいくつか気にはなる。まず、「押すことを拒否しているかのようなレイアウトの「Fn1」と「|>」ボタン。これ、指太い人操作できませんから。ざんねーん(波多陽区)だから、アメリカでセールス悪いんじゃね? 後、ま、多分、改善されないとは思うけど、もうそろそろメニュー構成替える時期じゃね。4/3機の呪縛のようなコンパネも紛らわしいだけだと思うんだけどなー。
4.撮影全般ではファームが最近V2.0になってくれて「S-AF」がピンポイントに利くようになったのは大きい。E-P3では、ピン置きする気もあまり起きなかったが、これからは普通に使えそう。絵は1600万画素になったというよりも画像エンジンとセンサーが変わった事が大きい。i-Finishは少し彩度が下がって、より自然に近くなった感じ。
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