E-M5のハンドストラップは機能性重視でクランプラーのヌーサにした。E-P3が趣味性の高いカメラならE-M5は機能性というコンセプトで2台持ちの被りを回避する狙いもある。
ところでカメラのハンドストラップは、殆ど全て「右側」に付いている。実際Googleの画像検索などしても右側ばかり。
なんでじゃ?
無い頭で考えるに、右側の理由は「頭上などに掲げて片手で保持した際にシャッターを切れるのは右側」という理由位しか思い当たらない。
モヤモヤっと「昔から右だから右」って、この業界の保守的な習慣の様な気がしてくる。むむむ。
昔の銀塩時代、カメラにおける右手の役割は
1.シャッターを切る
2.フィルムを巻き上げる
3.シャッタースピードを決める(OMでは左手)
の3つ。実際にはファインダーを覗く時点では3は決めていることが多いので1と2がメイン。
一方、左手の役割は
1.ピントを合わせる
2.ズーミングにより画角を決める(単焦点除く)
3.露出を決める
4.シャッタースピードを決める(OMシリーズ)
と、捻ったり捩じったりする動きの多い、かつ微妙な調整の必要な作業が役割だった。
この時代には、左手はなるべく束縛されないフリーな方が有利な気がする。
では、現在のデジイチでの右手の役割は
1.シャッターを切る
2.優先モードのパラメータを決める(絞り、SS)
3.露出補正を決める
4.ISOを決める
5.ピント部位を決める
6.動画撮影を行う
7.MF切り替え、テレコン、その他機能の選択
という具合に飛躍的に作業が増えた。メインダイヤル、サブダイヤル、Fnボタン等々の操作は原則、右手だからだ。
左手はどうかと言うと
1.ズーミングにより画角を決める(単焦点除く)
位なもの、これとて単焦点なら無し。つまり、現在のデジイチでは左手は主に「カメラ保持」に使われている。
明らかに右手の作業が多い。しかも昔の比ではないくらい細かい作業。こんな場所にストラップの紐がウロウロしてたら、ウザったらしいたらありゃしない。
このような状況で、未だに右側にハンドストラップを付ける理由は有るのか?そもそも縦構図の場合、右手が上になるので、ストラップが垂れて映り込むリスクも右側には有る。
ここまで考えると、レンジファインダーの時代のカメラは左端にファインダーが有ったので、ストラップが左についてると顔に当たって煩わしい、だから右側に付けた?なんて「習慣」が現代にも妖怪の様に彷徨ってる気までしてくる。
勿論、我がE-M5のハンドストラップは左側に付けている。
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