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日本市場とマーケティング

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こういう事は後から書くと「結果論」とか「後付け」とか言われるので先に書く。よって「大きな間違い」「ド恥」「救いようのない馬鹿」な話となる危険も有る。

何の話かと言えば『Xbox One』の話だ。

先日(6/20)にMSKKによる『Xbox One』国内販売に関するプロモーションが行われた。今回は日本市場でシェアを獲得するために頑張るそうだ。

状況を整理する。

『Xbox One』は昨年11月に欧米で先行発売されており、既に500万台を出荷しているという。SCEの『PS4』が700万台だから、届いてはいないものの「どっこいどっこい」のペースで売れているわけだ。

そして日本では満を持して9/4に発売を開始する。価格は39980円(4万でいいだろ)とPS4を強く意識した価格。売り物の「Kinect」を付けると49980円(5万だろ)だ。

MSKKとしては背水の陣だ。と、いうのも世界的には前モデルの「Xbox360」もそこそこ善戦しているのだが、日本国内では圧倒的に「PS3」に押されて見る影もない。それどころか「Wii」にも負けている。国内マーケットは次世代機『Xbox One』で一気に巻き返しを図りたいところだ。

さて、前置きが何時ものように長いが、言いたい事は、

『おいおい、これが日本で力を入れているって話なのかよー』

ということだ。具体的に述べる。

MSKKによると『Xbox One』は「音声応答」が売りだと言う。コアなゲーマーは、極論すれば「ほっといてもOK」だが、据え置き型ゲーム機を「メディアプレーヤー」のように使うライトユーザーには、電源オン、コントローラでログイン、アプリ起動、操作なんて事が面倒なので「音声で使える」ようにしている、との事だ。一部のメディアでは、「音声応答を英語で済まさず、日本語対応してきた所に力の入れ具合が判る」なんて書いてあったりするが・・・笑止。全く判っていない。

国内家電メーカーでも「音声リモコン」などと言ってエアコンやテレビを声でオンオフできる、と言うのを売りにしている物も有るが、それで「大ヒット」という話を聞いたことが無い。音声応答は思っている以上に面倒なのだ。

今回のプロモでの音声応答の例は「Xbox オン」とか「ゲーム名 移動」とか使えますって話だが「移動」って何だ?「起動」ならまだ判るが「移動」?Moveか?これで「力の入れ具合...」冗談じゃない。

音声応答は、相当の曖昧応答が出来ないと面倒なだけだ。我が家ではPS3とDEIGAを6.1chAVRに繋ぎTorune+USBHDDで運用しているが、女房の「音声コマンド」は『あっち点けて』とか、『こっちの「もやさま」を見る』とかだ。これを私が解析してオペレーションしている。どーだ、凄いだろ。力の入れ方が違う。

更にいけないのは、コアなゲーマー以外を取り込む為の、日本向けキラーコンテンツとして自慢げに「DAMカラオケ」を紹介しているあたりだ。

「DAMカラオケ」の可能性について『最近日本では一人カラオケなどが流行っており、国内最大の配信コンテンツを持つDAMには大きなニーズがある』。

冗談じゃーない。なんで「一人カラオケ」に行くのか判ってるのか?日本の住宅事情、家庭事情では「カラオケボックスに金払ってでも行かないとデカい声で歌えない」から「一人でもカラオケ」に行くのだ。そのカラオケが、どーして家庭用据え置き型ゲーム機の「キラーコンテンツ」になるのか?さーっぱり判らん。(田舎の一軒家の8トラックの代替需要は有るかもしれんが過疎化で人がいないぞっと)

結局は、「外国人の日本マーケティング」なのだ。MSらしいと言えばらしい。

9/4発売後、『Xbox One』は爆発的に売れるかもしれない。そうなるようにMSKKも頑張るだろう。でも、今日、敢えて言い切る。

『はい、今回も残念でした。また、どうぞ。』
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