民営化の翌年1月、コチャバンバの市民は「水と生活を守る市民連合」をつくり、「水は神からの贈り物であり、商品ではない」として抗議行動をおこなった。戒厳令下で9人が殺害され、数十人が逮捕され、約100人が重傷を負った。
市民は、最終的には再公営化を勝ち取ったが、政府は当時のお金で約25億円の違約金と、膨大な工事代金を要求された。
フィリピンのマニラ市も、1997年8月米国のベクテル社らと民営化の契約を結んだ。
その結果、水道料金は4~5倍に上昇し、低所得者層の住む地域には給水されず、水を分け与えることさえも禁止された。「貧乏人は水を飲むな」という世界がつくられたのだ。