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雪化粧と雪景色 (ラッコ横山)

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雪化粧と雪景色 (ラッコ横山)
 今日は久しぶりな大粒の雪、朝から午後にかけては視界もさえぎられるような雪景色でした。あっという間にあたり一面が雪化粧で真っ白に。夕方からは雨に変わり、いつの間にか普段の風景に様変わり。自然ははかないものです。

 子ども達は早速学校で雪合戦をしたそうです。水分をたっぷり含んだ雪はさぞかし重かったことでしょう。でも冬に雪遊びをすることは貴重な経験です。


 遠い昔は毎年しっかりと雪が降りました。大雪も当たり前で雪化粧は日常茶飯事でした。冬の印象はあたり一面がまぶしいことです。目を細めて学校に通っていました。道々必ずどこかに雪だるまがあって、みんなが思い思いにほうきを持たせたり、帽子をかぶせたり、あるいは絵の具で色をつけたものもありました。それぞれの思い入れが感じられる力作でした。

 昼休みや放課後の雪合戦は本格的でした。クラス対抗もよくやりました。女子も加わって、よく味方にぶつけて怒られたものです。
 
 田舎に行くと、たった1日で数メートルも降ることもありました。多くの家がその雪に穴を開け、天然の冷蔵庫に野菜や食べ物を貯蔵していました。初めて見た時は、どうして同じ穴から白菜や大根が出てくるのか不思議でした。その仕組みがわかったのは数年後で、改めて人間の知恵にうなずいたものです。
 
 そしてなんと言っても楽しみだったのはスキーです。最初にスキーを滑った人は遊びの天才だと思ったものでした。
 山の獣道を利用してボブスレーのようなこともやりました。5人から7人ぐらいが一緒に組み合って山の頂上から滑り降りる遊びは、当時、最高の遊びでした。転んでも転んでも助け合い、笑い合い、何度も何度ももっと速く滑り降りることができるよう、米袋の中身を替えてみたり、前日の夜に獣道上にあらかじめ水をまいて凍らせたり、あるいは体重の重い順、軽い順に並んで滑ったり、子どもながらに悩み、考え、工夫をしたように記憶しています。遊びの中でいろいろな知恵を自然に会得していたように思います。

 そんな遊び三昧の幼少のころを思い起こすと、今の子ども達はしっかり遊んでいないように感じます。遊ばない子どものデメリットも昨今では話題になります。子どもの頃は可能な限り遊び、外遊びをさせてあげたいものです。

         ラッコ横山
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