エコロジカル・フットプリント (ラッコ横山)
May
21
フットプリントは、個人、集団、経済活動などによって必要とされる資源量を生み出し、また排出される廃棄物を処理するために必要となる生産可能な陸地、水域面積と定義されているのだそうです。
例えば、耕作地、牧草地、森林地、二酸化炭素吸収地、生産能力阻害地、漁場の各面積を合計し、その単位をグローバル・ヘクタール(gha)で表します。1ghaは、生産能力・廃棄物吸収能力の世界平均値を有する土地1ヘクタールに相当します。
世界自然保護基金(WWF)とグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)が発行する報告書には、世界150カ国のエコロジカル・フットプリントの計算値が掲載されています。
2006年版によると、2003年の人類全体のエコロジカル・フットプリントは、141億gha(1人あたり2.2gha)。逆に、地球生態系の土地水域面積は、112億gha(1人あたり1.8gha)しかないそうです。
つまり、人類のエコロジカル・フットプリントは地球生態系面積を約25%も超過していて、地球が1.25個も必要とされる資源消費を行っているという、深刻な数値です。
ちなみに、日本人1人あたりのエコロジカル・フットプリントは4.4ghaで、この数値を地球全体にあてはめると、地球が2.4個必要になる計算となります。アメリカ人1人あたりの数値は9.6ghaですので、5.3個の地球が必要な計算になり、事態はさらに深刻です。
4年後のロンドンオリンピックでは「地球1個分のオリンピック」がキャッチフレーズになっているそうです。いかに地球上の生態系に負荷をかけずにできるだけ省エネ五輪を開催できるかということを目指しています。
個人消費におけるエコロジー生活が国全体さらには地球全体で取り組まなければならない状況になっています。
「地産地消」の推進がさらに加速しています。
ラッコ横山