先日、アメリカのテレビドラマが放送されていて、登場人物の『レベッカ』が家族や親しい友人達から『ベッキー』と呼ばれていました。アメリカでは“レベッカ”という名前がつくと必ず愛称が“ベッキー”になるそうです。日本でもテレビで人気のバラエティーアイドルの『ベッキー』の本名は『レベッカ』だそうです。
これだけ聞いた感じが違うと、2つの名前をもらったみたいで楽しそうですね。私も以前所属していた塾では“カーネル”との愛称で呼ばれていました。何だか自分が2人いるみたいで、少し世界が広がった気分もしたものです。
日本では市役所に人名を登録するときには、決められた文字しか使えないことになっています。しかし、その読みには制限がないのです。以前高校野球で有名になった投手に『宇宙』と書いて『ひろし』と読む選手がいました。これだけでも自分の世界が広く感じられたのではないでしょうか。学生時代に名前が『明一』と書いて『あきかず』と読む友人がいました。彼の愛称が“しょういち”で、みんなからそうしか呼ばれない彼もそれをいやがったり、それを否定したりすることはありませんでした。わが家でも娘を中3のころまでは“コーチェ”との愛称で呼んでいました。少し距離がおけて良かったように思います。
少子化になって、子供達も昔のようにたくさんの兄弟や友達がいる状況とはずいぶんとちがってきたように思います。いっそのこと、みんながセカンドネームを持って、それを使い分けて行動したら面白いのではないでしょうか。自分を見失いがちになる現在ですが、かえって自分のことが冷静に見られるようになる気がします。
カーネル笠井
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