昨日家を出るとプーンとキンモクセイの香りがただよってきました。今年初めてかぐキンモクセイの花の匂いです。「春は沈丁花(ジンチョウゲ)、秋は金木犀(キンモクセイ)。」と言われるように秋を代表する香りの1つで、私の好きな香りの1つでもあります。このキンモクセイが私のマンションの周りにはたくさん植えられています。ですから、特別なことをしなくてもこの香りを楽しむことができ、めぐまれた環境だと思っています。
このキンモクセイの香りが好きな理由の1つは、陽だまりのにおいがするからです。寒いのが苦手な私は、子供の頃、2階のかわら屋根の上に干された布団の上に寝転んで良く日なたぼっこをしました。このときの暖かい布団のイメージを呼び起こしてくれるのがキンモクセイの香りで、気持ちがとてもリラックスできるのです。
学生の頃、いい匂いのする香水をつけている女の子がいたので、さっそくそれが何かたずねました。
私「いい匂いがするね。何ていう香水なの。」
彼女「香水はね、香水とそれをつける人の汗の匂いが一緒になってはじめて香水になるのだから、つけた香水が何だとかは関係ないのよ。」
と言って、教えてくれませんでした。このころの香水と言うと『シャネルの5番』が圧倒的な人気でした。きっとこれだろうと勝手に思い込んでいますが真偽は定かではありません。そして、あのように言い切った彼女は、今はどんな大人の女性になっているのだろう、などとなつかしく思い出されたのです。
そんなことまで思い出させてくれたキンモクセイの香りですが、しばらくはこの香りが楽しめそうです。
カーネル笠井
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Posted at 2008-10-03 13:43
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