親と子 (ラッコ横山)
Nov
19
『子どもにとって、最も身近にいるその親には、非常におおざっぱな分け方だが、二つのタイプがあると思う。一つは、我が子から尊敬される親になりたいために、常に自分の非は見せず、いいところだけを見せようとする親。もう一つのタイプは、あるがままの姿をさらす親である。こうした親は、子どもの前で、自分の短所も長所もかくそうとしないのはもちろん、苦しい時は苦しい顔をし、悩み事があれば子どもにもそれを打ち明け、くたびれた時はだらしない格好を子どもの目の前にさらすことがある。では、どちらの親が子どもにとって人生のよき見本であるかというと、少なくとも私は、後者、つまり、あるがままの姿を子に見せる親こそ、より多くのことを子どもに教えるのではないかと思う。』
(広中平祐・「生きること学ぶこと」より)
ラッコ横山
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