先日バスに乗ったときのことです。
外国人のお母さんが二人の子どもを抱えて乗ってきました。汗をかきかきようやく後方の席に分かれて座ることができました。するとちょうどその近くにパナマ帽をかぶったちょっとおしゃれな老人が座っていましたが、なにやらかばんから取り出すと軽やかに手を動かし始めました。どうやら紙工作のようです。色紙をはさみで上手に切り取っています。そしてその色紙に指で癖をつけ、最後にマジックで目と口を書いたら出来上がり。そう!犬の出来上がり!もらった子どもはあまりのことに目を白黒させて驚きました。お母さんも嬉しそうです。片言の日本語で「ありがとうございます」。
さらに老人はまた別の色紙を取り出すと今度は象を作り、さらにはキリンだのといつのまにやら動物園のようになりました。きっといつも子どもを見るとちょっとしたマジックを披露しているのでしょう。こちらまで微笑ましくなってきました。久しぶりにあったかい光景でした。
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