初正月の羽子板。
Jan
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長い長い年月、わたしの手元にある羽子板は、在原行平の伝説からきた能の松風の原曲【汐汲】です。
◇羽子板の歴史を調べてみました。
羽根つきは、元来日本のものではなく「中国」から来たとする説が有力です。14世紀頃の中国では、硬貨を重りとして付けた羽根を蹴る遊びがあり、それが室町時代に日本へ伝播したのが起源とされています。
日本では独自の遊び方が考えだされ、「ツクバネ」という落葉樹の実を羽根にして、これを手でついて遊ぶようになり、その後、時代の移り変わりと共に、板を使って羽根をつくようになりました。これが「羽子板」の原形で「羽子板」は日本で誕生した日本文化だったのです。
宮中だけでなく、一般庶民の間でもいわゆる「お歳暮」として、年末に羽子板を贈って、それを自宅で飾るという形で広まりました。
桃山時代には、羽子板に、梅の花や左義長(宮中の正月儀式で魔を払う行事)などが描かれるようになり、江戸時代からは、歌舞伎が描かれるようになりました。
羽子板が遊具として用いられるだけでなく、お正月に飾られるようになったのは、邪気や悪いものをはね(羽根)のけ、福をもたらすという縁起物だったからです。
羽子板は、今の日本の大不況を跳ね飛ばし、金運、幸運をもたらす縁起のお飾りとして、まさにぴったりなのです。
また、ムクロジ(無患子)の実」というのは、羽根の先端についている黒い玉のことで、この実も非常に縁起がよく「子が患(わずら)わ無(な)い」ようにという願いがこもっています。
羽子板だけでなく「羽根」の形がトンボに似ていることも、重りにムクロジの実を使ったのも、可愛い子供の無病息災を願う、親や祖父母の深い愛情の表れでした。
先人から受け継いだ愛情を、私たち日本人はこれから先も「羽子板」を通して、子(男の子なのだけれど)へ、孫(女の子だと嬉しいけれど、いつのことか?)へと伝えてゆきたいものです。
<おめでとう>
Posted at 2009-01-01 22:20
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Posted at 2009-01-02 15:07
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Posted at 2009-01-03 17:27
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