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私が誇れる仕事といえば、子育て。
去年の10月に別居してから、もうすぐ1年が経とうとしています。あっという間、という気もするし、ここまで心が整うまでこれだけの時間が必要だったんだなーとも思います。
別居してからの行動を振り返ると、
① 仕事を見つけなくては!と焦って不動産の資格を取ろうとオンライン教材を買う→まったく興味がわかず、挫折。
② 自分が本当にやりたいことを見つけよう!と3か月のオンラインコーチング付き『自己理解プログラム』を受講する→やりたいことが見つかった!
③ …ものの、未経験の分野のため、(ずっと夢でもあった)4年制大学の卒業資格を取得するため、心理学でオンライン大学の3年生に編入する。
④ 勉強の時間を確保するため、最低賃金で5年間務めたパートタイムの仕事(翻訳会社)を辞める。
⑤ 大学の勉強にも慣れてきたことと、金銭的な不安からフルタイムの仕事を見つけようと考えている→今ここ。
「仕事を探さなくては」とずっと思ってはきたものの、心のどこかで就職することに不安を抱き、避けてきたと思います。1年経って、本格的に就職活動をしようと決め、改めて自分が就職することから逃げてきたことを自覚したのです。
これは、もしかすると私の19年間の結婚生活で少なからず感じてきたことかもしれません。私は子育てが大好きだったので、特に働きたいと思ったことはありませんでした。自信を持って、Facebookのプロフィールに「主婦」と書けました。今でも、働きたいかと聞かれれば、本心は働きたくないかもしれない。それは、お金を稼いで働くことだけが働くことではないと思っているからとも言えます。とはいえ、心のどこかで、これまでいわゆる「キャリア」を持ったことがない自分に引け目を感じていたことは確かです。
48歳で別居することになり(今49歳)、フルタイムの仕事を探すとなった時、(職種を選ばなければ)実はそんなに難しくないのでは、とたかをくくっていました。でも、短大卒で(アメリカでの)経験がない、となると就ける仕事は限られているんですね。世間というものは、やはり学歴や経験値で人間を判断するものです。そこでどうするかというと、ボランティアやインターンなどで経験を積む方法があるんですね。(ちなみに私は、心理学でも福祉関連の仕事を探しています)ボランティアなんてしてる場合じゃない…って最初は思ったのだけれど、よく考えたら、自分が本当に働きたい分野でタダで経験を積ませてもらえるなんて、こんな有難い話はないんですよね。ボランティアでの経験がいずれフルタイムの仕事につながれば、そんな嬉しいことはないんです。
私の職探しはまだ始まったばかりです。でも、自分の立ち位置(短大卒、未経験)を自覚して、心細さや不安も肯定した上で、初心に帰って、こんな私がどこから職探しを始めたら良いのか、知人に紹介してもらった方やオンラインの求人サイトなどを頼りに、これから手探りで見つけていこうと思います。
我が家にまたパピーがやってきました!純真無垢なこの子に、毎日癒されています。
前回のブログでは、「私たちの多くは、幼い頃に親や教師の期待に沿うために、本来の自分自身を変えざるを得なかった」というようなことを書きました。
じゃあ、本来の自分自身って何なんだろうって思いません?
私はアメリカに来て、スーパーのレジで働いている人がお客さんとフレンドリーに話している姿を見る度に、「私も何か話した方が良いんだろうか」とか、「何も言わなかったら不愛想な人と思われないかな」とか、反対に「私は誰にでも話しかけるような性格じゃないから仕方ないか」と肯定的に考えようとしたり、いつもちょっとしたジレンマに陥っています。一方で、気分が良い日は自分からフレンドリーに会話をスタートされることができることもあります。一体どれが本来の自分なんだろうって思いませんか?
その答えを、最近学んだInternal Family System(内的家族システム)という心理療法から見つけることができました。40年も前からこのアプローチに取り組んできたリチャード・シュワルツ博士曰く、私たちの中に内的葛藤(感情、感覚、衝動、極端な思い込み)があるのは自然なことで、彼はそれらを「パーツ」と呼び、実はパーツには役割があると述べます。その役割とはずばり、幼い頃に親や教育者から受けた心の傷(恥、自己否定などのトラウマ)から、二度と傷つかないようにするために自分を守ることだそうです。
多くの人が必死で勉強して良い大学を出て良い会社に就職しようとしたり、あるいは挑戦することをやめてしまったり(挑戦しなければ傷つくこともありませんから)、あるいはめちゃくちゃ良い人になって他人に尽くすことで人から絶対悪く言われないようにしたりするのは(私にはこの傾向あり)、全部自分を守るためなのです。
ですから、こういった内的葛藤というのは、実は私たちを守ってくれるために存在する、生きるために絶対必要だったパーツなんですね。そう考えると、あらゆる葛藤や苦しい感情に対して、「必死で私を守ってくれてたんだね…ありがとう」っていうような感謝の気持ちが湧いてくるような気がします。
シュワルツ博士曰く、幼い頃に傷つく前の自分、それこそが本来の自分自身(Self)であると言います。そして、ここが私が「なるほど!」と思ったのが、傷つく前のSelfが持っている性質です。それは、以下の"C"から始まる8つです。
本来の自分自身(Self)が持つ性質:
1. Calm(穏やか)
2. Curiosity(好奇心)
3. Clarity(明晰さ)
4. Confidence(自信)
5. Courage(勇気)
6. Compassion(思いやり)
7. Creativity(創造性)
8. Connected(つながり)
つまり、天真爛漫な子供そのものっていうことですよね。誰もが、幼い頃にこれらの要素を持っていたと思いませんか?
成長する中で、私たちは傷つき、徐々にこういった非常に大切なSelfの部分が失われていってしまうんですよね。でも、Selfは必ず自分の中にいて、決して消え去ることはないんです。私たちがこれらの状態でいると感じられる時、本来の自分自身である、と言うことができると思います。
次回は、こんなふうに自分を守ってくれているパーツが、結果的には生きずらさを生み出していることについて、もう少し詳しく考えてみたいと思います。
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40年にわたり、過食症をはじめとする精神疾患に苦しむ患者さんや性的虐待者・犯罪者との対話を基にIFS(内的家族システム)を開発し、自分の中に存在するどのパーツにも悪いパーツなどなく、自分を守る役割を持つという思いやりに満ちた治療法を実践してきたシュワルツ博士。IFSの目的は、パーツ同士の声に耳を傾け、傷ついた心を守るためにパーツをしょってきた重荷から解放し、Selfがもっとイキイキと生きられるよう導くことです。もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください:
-日本IFSネットワーク:https://ifs-japan.net/
-各パーツの役割について詳しく説明されたブログ:https://rainafterfine.com/2022/05/09/post-13859/
-こちらのYouTube動画では、お医者さんでユーチューバーのDr Rangan Chatterjeeが、実際にシュワルツ博士からIFSセラピーを受けている様子が見られます(41:30辺り):https://youtu.be/pan_aCXjJqs
-著書:『No Bad Parts』(近々、日本語版が出版されるようです)
https://www.amazon.com/No-Bad-Parts-Restoring-Wholeness/dp/1683646681
先日、久しぶりに日本に帰国し、20数年ぶりに桜を見ることができました!
私たちの多くは、人間関係(夫婦、親子、会社の上下関係など)において、「嫌だ」「悲しい」「辛い」と思い、自分が尊重されていないとわかっていても、どこかその状況から逃れられないと感じ、受け入れてしまう傾向があると思います。
これは一体どうしてなんでしょうか。
私は今、人が上のような状況にあって過剰なストレスにさらされ、その結果、依存症や不安性、鬱といった精神的な病に陥ったり、苦しい人間関係から抜け出せないでいる理由について、トラウマと児童発達心理学の観点から学んでいます。
私たちの行動を決定している思考パターンは、主に子供時代の親子関係で形成されると言われています。
子供は、親に見捨てられたら生きていけませんから、親との関わりの中で、こうしたら安全だ、親に好かれる、というパターンを巧妙に見つけ出します。それはつまり、本来の自分らしさを変えることによって、親の期待に沿った自分にすり替えるということです(でも、本来の自分らしさは決して失われたわけではなく、意識下に追いやられるだけ)。
それは、親から認められるというメリットはあるものの、私たちに2つのネガティブな感情を植え付けます。自己否定と恥です。
私は小学校低学年の頃、休日に家族で東急デパートに入った時、左右に高く2つ結びした髪を(可愛いでしょ)と言わんばかりにブンブン振りながら歩いているのを、母に「みっともないからやめなさい」とビシッと怒られ、「自分は恥ずかしいことをしている」と傷つきました。今でも、自分を着飾ることに抵抗があり、洋服や化粧品にかけるお金はだいぶ少ないと思います。
また、やはり小学生の頃、親ではありませんが大好きだったおじいちゃん先生に、牛乳瓶の入った籠をまたいだことでクラス全員の前で怒鳴られたことがありました。大粒の涙を流しながら、「自分はひどいことをした」と感じました。
親や教育者が注意することが悪いと言いたいのではありません。子供が社会の中で生きていく上で、教育しなくてはならないことは多々あります。でも、私は注意する時の「言い方」はとても重要だと思っています。怒鳴ったり、人前で糾弾するというやり方は、子供の自尊心を大きく傷つけ、その後の人生に大きな影響を与える「恥」の感情と、「自分は悪い子なんだ」という自己否定的な意識を植え付けると思うのです。(実は、そのような叱り方をする親や教育者自身が、深い恥や自己否定の意識を抱いているのですが)
私は、夫婦関係で10年くらい悩んでいました。「どうして夫は家族と一緒に過ごしてくれないんだろう」「どうしていつも私を非難ばかりするのだろう」そう悩み、相手を責めて傷つけ、逆に相手から責められて傷つく。この喧嘩の繰り返しで何も変わらない不毛な10年。(彼には依存症の病気もありました) 夫の私への暴言はエスカレートし、半分鬱になりかけました。
でも、我慢する必要なんてなかったのです。
相手に合わせる必要なんてなかったのです。
上手くいかない人間関係というのは必ず存在するのです。
そこで、どうするか。
有名なクウェートのアメリカ人作家A.H. Almaasはこう言っています(原文を私なりに解釈したものです)。
「人は、最も難しい経験をしている時、何よりも尊い存在である、自分自身への思いやりを見る」と。
どういうことかというと、本当に苦しい時、子供の頃に親に気に入られるために心の底に追いやった本来の自分自身が囁いているのです。「もっと私を見て」と。身体に不調が出たり、依存症になったりするのは、もっと自分を大切にして、という心のサインなのです。
*原文はこちらをご覧ください→https://www.goodreads.com/quotes/9938315-your-conflicts-all-the-difficult-things-the-problematic-situations-in
私たちはもう、親に見捨てられたら生きていけないか弱い存在ではありません。自分の意思で選択し、人生を切り拓いていく力を持っています。
あなたの存在を尊重しない相手(あるいは仕事)から見捨てられたって、死にはしません。あなたは、あなたと一緒にいて楽しいと言ってくれる相手、あなたと一緒にいて笑顔になってくれる相手ともっと多くの時間を過ごすべきなのです。
人にどう思われるか、あるいは「こうあらなければならない」という思い込みに囚われず、どうか本来の自分自身を大切にしてあげて欲しい。今、私も自分にそう言い聞かせています。
<私が学んでいるポッドキャストや著書の一例>
"The ROOT CAUSE Of Trauma & Why You FEEL LOST In Life | Dr. Gabor Maté & Jay Shetty
https://www.youtube.com/watch?v=OTQJmkXC2EI&t=1129s
"The Myth of Normal: Trauma, Illness, and Healing in a Toxic Culture" by Gabor Maté
https://www.amazon.com/Myth-Normal-Illness-Healing-Culture/dp/B09B83215L/ref=sr_1_1?hvadid=617724882210&hvdev=c&hvlocphy=9031332&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=8620657508508731319&hvtargid=kwd-1414774137359&hydadcr=15525_13517362&keywords=gabor+mate+myth+of+normal&qid=1680730549&sr=8-1
「人生を楽にするカウンセラー高橋リエ」さんのYouTube動画
https://www.youtube.com/@takahashi-rie
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