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性格を変える?

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性格を変えたいという変身願望を持つ人は少なくないでしょう。人は何かしかの不完全性を持っているもので、その一つに性格の問題も言及可能です。たとえば、感情コントロール能力が欠如していると、無駄に他人の意見に流されたり、衝動を抑えてコツコツと計画的に職務を遂行することができません。私はこの社会で成功するために最も重要なものは、性格(社会的知能、気質、才能、感性)だと思っています。たとえば、知能が著しく高い人はそうでない人には把握できない社会の構図、構成要因をより容易に看過(かんか)することが可能なので、月並みな言葉ですがたとえば「成功するため」には何が必要であるかを把握し、そこから逆算して今自分がすべきその成就に必要な条件をいち早く見出し、即座にそのひとつひとつに着手し問題の解決を図っていくことで、最速で今自分が求めている目標(成功)を手に収めることが可能になります。

感情をコントロールする能力は、社会生活を営む上でも極めて重要で、適切な交友関係、仕事、子育て・・・・・・を築き上げるのにも必要不可欠なのです。たとえば子供を虐待してしまう親は感情をコントロールする能力にその多くの場合、欠陥を抱えています。私は、常日頃から親の問題が子供の問題であると申しておりますが、子供は親の鏡だと見なすことはとても大切で、精神年齢が子供の状態に陥っている親は、子供が子供を育てることになり、必然的に心に余裕、キャパシティーを欠いているため、幼い自らの子供を虐待してしまう・・・・・・このような状況に陥るのです。(もちろん例外は存在する)

また、アダルトチルドレンや境界性パーソナリティー障害の問題でよく指摘される共依存の問題も同様の話になります。共依存は両者の精神年齢が近似しているから起こるのであり、どちらか片方の人間が感情を適切にコントロールする能力があれば、起こりえません。適切な大人であれば恋愛関係の初期に、相手の性格を見極めるので、まず精神的に問題を抱えた当事者と付き合うことは起こりづらいですし、仮にもし後々そのことに気が付いたとしても、相手と距離をとる手段に講じ、無事離れることができるのです。

ここで、本題に入りますが、「性格を変える」はできません。性格とは主にその人の先天的な気質を指すのでここでは気質について言及しますが、気質は変えることができないもの一つです。その理由は、脳の機能がその人の気質を決定づけしている文字通り決定的な要因だからです。

生まれつき我々は、明るいポジティブな性格、暗いネガティブな性格と陰陽、明暗を分類されて生を受けています。これは脳の機能に依存しています。そして、この遺伝的な脳の持つ宿命にメスを入れることは限りなく不可能に近い。

いくらセミナーを受けてみても、潜在意識云々(うんぬん)、インナーチャイルドを癒すどうちゃらこうちゃら嘯(うそぶ)いてみてもはっきり言ってそんなもの関係ない。
未だに医療先進国であるはずの米国でさえもセレブがセラピーを受けたうんぬん騒がられたり、一般大衆も日本よりもずっとカウンセリングを受けられる環境に米国はありますが、ほとんど実績があがっていないのです。

そもそも米国の有名な銃乱射犯の多くはセラピーやカウンセリングを大学院を出たようなきちんとした?有資格者から受けてきていました。しかしながら、効果が全くなかったわけです。

(続く)


#性格を変える

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