ウォーキングの目安はMETs
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交通機関の発達や車社会到来、あるいは、多様な家電製品の登場によって、たしかに、世の中は便利になり、生活は豊かになりましたが、それと引き換えに、現代人が運動する機会は急激に減ってきております。
しかし、こうした運動不足は肥満の原因となるだけでなく、血圧、血糖値、コレステロール値、中性脂肪値などに変化を及ぼし、多くの生活習慣病の原因となります。
また、運動不足はストレスをも増幅させ、ガンの危険因子ともなります。
厚生労働省は生活習慣病予防として古くから「1日1万歩」を歩くことを推奨しております。
その根拠は、平均的な日本人の消費カロリーは、摂取カロリーに対して100~300kcal少ないことから、この差を埋めるため、1分間に100歩のペースで歩いた時の消費カロリーが約3.3kcal、90分で9,000歩けば、330kcal消費できる。
すなわち、だいたい1万歩も歩けばカロリーバランスがとれるだろうという理屈です。
しかし、一口で1日1万歩といっても、ゆっくり歩くのと、速歩では消費カロリーが違ってきます。
厚生労働省が2006年にメタボ対策で設定した「METs」という基準があります。METsとは安静時を1として、運動を強度によってランク付けした指標です。
■METs×実施時間=EX(エクササイズ)
■推奨値:週23EX以上