「あなたの銀行口座の残高がゼロになっています。
今日中に入金がなければ、口座は解約します。」
私が25才のとき。
フロリダ州のマイアミでヘリコプターの教官をしていた。
“教官”と一見格好良く聞こえるが、
ビザはとっくに切れ、不法滞在の身。
飛行学校の経営は悪く、給料の支払いもままならず、
生活のために、毎晩8時から夜中の2時までレストランの裏で皿洗いをしていた。
勿論、生徒たちは私にそんな“裏”があることは知らない。
(不法滞在だったので、仕方ないですが・・・)
「ちょっと、待ってください。。。」
ポケットに手を入れて探しだした現金は昨晩のチップでもらった$20。
急いで銀行へ行き、持ち金のすべてである$20を入れて口座をキープした。
マクドナルドでハンバーガーを食べるお金がなかった。
毎朝、ランチ用にボローニャ(ハムより安い)とチーズのサンドイッチを作って持参。
夜は、レストランからの“まかない”をガツガツ食べていた。
あのとき、
皿を洗いながら悔しくて、悔しくて仕方なかった。
今、振り返ると、
苦しさも辛さも消え去り、
懐かしい想い出。
そして、
つくづく、
なんと貴重な体験をさせてもらったものか、
本当にありがたい!
と心から思う。
お陰で、
好き嫌い無く何でもありがたく食べるようになり、
食べ物を粗末にしたり、
無駄遣いしたり、
リサイクルできる瓶や缶、水のボトルをゴミ箱へ捨てたり、
ということへ、
大きな抵抗を感じる(感じられる)人間になった。
「足るを知る」= 今あるものに感謝する
ことを体験から学び、
経験とできた私は幸せ者である。
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