● BCA土曜学校コラムVol.2 ●
一期一会
「茶道」に関連した言葉に「一期一会」という四字熟語があります。辞書には、「全ての客を、一生に一度しか出会わない者として、悔いのないようにもてなせという教え。」(三省堂新明解国語辞典より引用)と書いてあります。これは、千利休が説いた茶の湯の心得にあると言われています。同じく茶人の井伊直弼は、「茶会はその日一度のこと。二度と同じ時も戻ることできないのだから心を尽くさなければならない。」と述べており、いろいろな解釈ができる言葉として現在に伝わっています。
一生に一度しかない出会いを大切にすること。出会いは二度とないという気持ちで誠意を尽くすこと。出会いに感謝し、相手を思いやること。今、このひとときを大事に生きること。人との出会いだけでなく、物・ことをも大事にすること。日々共に生活する家族や仲間との時間を大事にすること、今の精一杯が未来につながること、等など。自分に合わせて考えられる言葉であり、日本語の奥の深さを感じさせる言葉だと思います。
土曜学校の茶道の授業は、今週から2回目の授業に入ります。清水校長先生の好きな言葉「一期一会」を自分なりに感じてもらいたいです。