7月5日【コラムVol.8】~七夕~
七夕
7月に入りました。7月は、陰暦で文月(ふみづき)といいます。
文月の由来はさまざまありますが、7月7日の七夕に短冊に文字を書いて笹につけることから、
文章や文字の上達を祈ったという説が有力だと言われています。
七夕と言えば「織姫と彦星」のお話ですね。これは、中国で作られた物語です。
七夕そのものが奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはない文化でした。
お話の内容を簡単に記します。
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天の神様の娘である織姫は、美しいはたを織る自慢の娘でした。神様は、毎日身なりも気にせずに働く娘を
不憫(ふびん)に思って婿を探すことにしました。そして、一生懸命牛の世話をする彦星に出会い、この真面目な若者なら娘を幸せにしてくれるに違いないと思って娘の結婚相手に決めました。
めだたく結婚した二人は毎日仲よく暮らしましたが、今までのように働かず遊んで暮らすようになり、神様が働くように言っても聞き入れません。怒った神様は、織姫と彦星を、天の川で東西に引き離し二人はお互いの姿を見ることもできなくなりました。それから二人は悲しみにくれ働こうともしなかったので、困った神様は、毎日真面目に働くなら、七月七日だけは会わせることを約束すると、年に一度会うために二人は一生懸命働くようになったのです。天の川を二人が渡る橋は、たくさんの鵲(かささぎ)が翼を広げて作ります。
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ロマンティックでステキな物語ですね。
日本では昔から年中行事を大事にしてきました。日本の文化を継承することは、子どもの感性や価値観に
いい影響を与えることをわかっているからです。
皆さんのお家では、どんな七夕を過ごすのでしょうか。
「たなばたものがたり」「たなばたプールびらき」「きつねのたなばたさま」など、七夕に関連した心あたたまる絵本がたくさんあります。お母さんに読んでもらい、七夕について語り合うのもいいですね。
織姫は「こと座のベガ」、彦星は「わし座のアルタイル」です。
中高生は、星座の本や宇宙の本を開いてみるのもいいと思います。