● BCA土曜学校のコラムVol.32●
卒業式
BCA土曜学校では、3月24日に卒園式・卒業式が行われました。
ご卒園・ご卒業、心からおめでとうございます。
年長さんと6年生の晴れやかな姿には、今までの一人ひとりの頑張りが表れていました。
正装して式に臨んだ卒園生・卒業生は、担任の呼名に元気よく返事し、誇らしい顔で校長先生から証書を受け取りました。実に礼儀正しいさわやかな振る舞いでした。
「卒業式」は「卒業証書授与式」が略された言葉で、教育課程を修了したことを認め、そのお祝いをする式のことです。
「卒」は、終わる・終える・済む・完了する。
「業」は行為を意味し、過去に成したことの結果を表しています。
「卒業式」は、1872年の学制の施行から試験終了者に卒業証書を授与したことに起源を持ち、明治10年ごろから、現在のような儀式として定着したそうです。
小学校と中学校と高等学校、そして中等教育学校と特別支援学校で行われる儀式が「卒業式」です。
幼稚園は「卒園式」とよばれ「卒園証書」が授与されます。
日本の卒業式は、学校教育法施行規則によって定められた学校行事で、「学校生活に変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機付けとなる活動」と示されています。
年度の節目となる3月に行われる重要な儀式的行事です。
儀式的行事の意義の中に、「国民としての自覚を高めるとともに広く国際理解や人間愛の精神の滋養に役立つこと」とあります。国旗掲揚や国歌斉唱が行われるのもここからきているのだそうです。
BCAの卒業式では、壇上に日本とアメリカの国旗が仲良く掲げられ、式歌として両国の国歌が歌われました。
「The Star-Spangled Banner」と「君が代」の音の響きに、儀式の意義である「国際理解や人間愛の精神」が重なり感動しました。
アメリカで日本語を学ぶ生徒さん達が、国家や国民を象徴するものとして歌った二つの国歌が、格別に心に響いた「卒業式」でした。