● BCA土曜学校のコラムVol.31●
春
日に日に暖かさが増し、「春」を感じるいい季節になりました。
桜の名所、ワシントン大学の桜も今満開です。アメリカらしいどっしりした建物と日本の優しい色合いのソメイヨシノがマッチした風景、とても素敵でした。
新緑が芽吹く「春」、美しい風景の中を歩きたくなる「春」、優しい風に触れたい「春」、楽しくわくわくする気持ちになる「春」。何かいいことが起きそうな「春」。
「春」は、四季の中でいちばん過ごしやすい季節ですね。
季節の「春」は、太陽暦では3月から5月、陰暦では1月から3月、天文学的には1日の中で夜よりも昼の時間が長くなる時期をさします。
文字の「春」は「萅」の略字で、「艸」と「日」と「屯」が組み合わさり、寒い冬の間じっとしていた草の根が、太陽の光をあびて芽を出そうとする意味を表しています。
語源は、草木の芽が「張る(はる)」ふくらむ季節だから。水田に水を「張る(はる」季節だから。田畑を「墾る(はる)」季節だから。気候の「晴る(はる)」から。スタートの季節「発る(はる)」だから。などの説があります。
春のつく言葉は、二字熟語からことわざまでたくさんあります。少しだけ紹介します。
・春光(しゅんこう)春の日の光、春の景色 ・春意(しゅんい)春ののどかな気持ち
・春月(しゅんげつ)春の夜の月、おぼろ月 ・春信(しゅんしん)春のおとずれ。
・春うらら 春の空が晴れていて日ざしが穏やかに照らすようす。
・春爛漫(はるらんまん)春の気配があたりに広がって鮮やかに輝いているようす。
・春秋富(しゅんじゅうとむ)年が若くて将来が長いこと。
・春日遅々(しゅんじつちち)日が長くて、暮れるのが遅いこと。
・春風致和(しゅんぷうをいたす)のどかな春風にのって、和やかな空気が充満してくる
春に関連する言葉はさらに多くあります。日本人が好きな言葉だからですね。
「卒業」も「春」に関連した言葉です。
今週の土曜日24日は、BCA土曜学校の「卒園式」「卒業式」です。
卒園生・卒業生それそれのよい「春」「発る(はる)」になることと思います。