● BCA土曜学校のコラムVol.42●~ 和 ~
13日の土曜学校では恒例の運動会が開催されました。会場は、幼稚部と小学部の皆さんの楽しそうな笑顔、それを見守る保護者の皆様のあたたかい眼差しにあふれていました。
BCAの運動会はとても和やかな雰囲気です。
プログラムは、ラジオ体操で始まり、二人三脚・パン食い競争・玉入れ・綱引きなどの競技とソーラン節や太鼓の演奏など学年ごとのパフォーマンスという構成で、まさに日本の運動会そのものです。元気のよい歓声が飛び交う中、行事を通して培われるクラスや学年、子ども達と先生、そして親と子の「和」を感じた一日でした。
「和」という文字は、和解・和平・和合和睦・和親・和気・和敬などのように「なごやか・なごむ・やわらげる・仲良くする・相手を認め譲り合う」という意味と、昔中国や朝鮮が日本をさして呼んだいい方から、和歌・和楽・和牛・和式・和室・和食・和風・和服・和紙などのように「日本的な」という意味があります。
漢字の組み立てを見ると、「禾」と「口」が左右に並んでいます。
「禾」は軍門に立てられる標識の木の形で、穀物がたわわに実った姿を表し柔らかさを表現しています。「口」は神への祈り文である祝詞を入れる器を表し、仲が良いこと、争いがないこと、調和がとれてるという意味をもっており、「和」という文字は最高の徳行を示す語とされているのです。
「和」の含まれた四字熟語もたくさんあります。
・和気藹々(わきあいあい) 人々が仲良く和やかな気分が満ちあふれていること。
・平和共存(へいわきょうぞん) 多くの人が協力して穏やかに暮らすこと
・一団和気(いちだんのわき) やすらぎ、和やかな雰囲気、親しみやすい態度。
・和顔愛語(わがんあいご) 和やかな表情と親愛の情がこもった言葉遣い。
日本で行われている運動会、お祭り、お正月、お盆、七五三、七夕などの様々な行事は、古くから各地域で大事にされてきました。それぞれの地域の特色を生かしながら、子供も大人もお年寄りもそれぞれの役割を持って行事に参加いく中でお互い知って仲良くなってきました。人と人がつながる、その積み上げが「和」を紡ぎあげるように思います。
日本で大事にしてきた行事を、BCA土曜学校ならではの新しいスタイルに変えて取り組む運動会。みんなと協力して思い切り楽しむ経験が、きっとこれからの学級の中の「和」づくりにも生かされることと思います。