BCA土曜学校のコラムVol.44 〜時間〜
11月の第1日曜日は、午前2時が2回あり夏時間から冬時間に変わりました。1時間時間の流れがストップするのはとても不思議な感じがします。
「時間」は、時が流れていく時間の間隔を表す言葉であり、今この空間に流れているものが「時」で、その続いている「時」が「時間」なのだそうです。
「時」は、過去から現在、現在から未来へと流れています。とどまることなく流れる存在つまり「常(とこ)」でありこれが転じて「時」と呼ばれるようになったという説が多いようです。
時間の「時」は、「日」と「寺」の組み合わせです。「寺」は、「寸(て)」と「之(あし)」という文字から成り立っており「手足を働かせて仕事すること」という意味があると言われています。そこに「日」という文字が加わることによって「日が進行している様子」を表し「時(とき)」という漢字になったのだそうです。
時間の「間」は、「門」と「日」の組み合わせです。もともとは「日」が「月」と書かれていたのだそうです。これは、門を閉めても隙間から月の光が入って来ている情景を表しているのだといいます。昔の人々は、このような月明かりを見て時間を感じていたのでしょう。「あいだ、ま、すきま」の意味の他に「しずか・やすらか」という意味にもつかわれることにも惹かれる文字です。
1日の「時間」の流れにそった言葉はたくさんあります。
○朝、暁(あかつき)、春暁(しゅんぎょう)、未明(みめい)、明け方、夜明け、早朝、
薄明(はくめい)朝方、曙(あけぼの)、鶏鳴(けいめい)、東雲(しののめ)
○昼、昼前、正午、昼間(ひるま)、昼間(ちゅうかん)、日中、昼日中(ひるひなか)
昼過ぎ、真昼間、白昼(はくちゅう)
○夕方、日の入り、日暮れ、暮れ方、夕暮れ、夕べ、夕刻、かたわれどき、
薄暮(はく ぼ)、 日没、黄昏(たそがれ)、逢魔時、入り相(いりあい)、人点し頃(ひともしころ)
○夜、晩、夜中、深夜、真夜中、夜更け(よふけ)、暮夜(ぼや)、夜半(やはん)、
小夜(さよ)、長夜(ちょうや)夜夜中(よるよなか)、
未来に向かって流れ、二度と戻らない「時」だからこそだと思います。
土曜学校の皆さんの「時」はどのような未来につながっているのでしょうか。いい「時」 を重ねていって欲しいと思います。