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BCA土曜学校のコラムVol.58 ~和敬清寂~

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BCA土曜学校のコラムVol....
● BCA土曜学校のコラムVol.58●

和敬清寂
 
 BCA土曜学校では、淡交会の皆様のご協力を得て今年度もお茶の授業が行われています。
 お茶の授業がある朝は、清水校長先生が自ら畳を丁寧に水拭きしお花を花瓶に生けるところからスタートしています。

 茶道を行うときは、茶室に季節の花を飾り茶会のテーマにそった掛け軸がかけられます。
 今、BCAの茶室に飾ってある掛け軸の言葉は「和敬清寂」です。

 この言葉は、茶道の精神を表現するのに用いられた語で和敬は茶事における主客相互の心得を、清寂は茶庭・茶室・茶道具などに関連する心得を表しているのだそうです。
 熱中小学校で講演してくださった淡交会幹事長の田中佳子先生は、
茶道の四規と言われるこの四つの言葉には一文字づつに深い意味があると教えてくださいました、

 「和」はHarmony。和合、調和、和楽。
聖徳太子から伝わる「和をもって貴しと為す」と言われている精神で、和して互いにお茶を楽しむという意味を表す言葉。
 「敬」はRespect。自己を慎み、他人を尊敬すること。
人だけではなくすべての物に対しても尊重する精神で、掛け軸、花、茶入れや茶碗などの道具も含めすべてのことに敬う気持ちを持つことを表す言葉。
 「清」はPurity。清潔、清廉。
茶室にかかわるすべての物を清潔にするという精神で、茶室はすみずみまで掃除をし、道具は手入れをして清潔に使うことを表す言葉。
目に見えるものだけでなく心の中も清らかにするという意味も表すそうです。
 「寂」はTranquility。静寂、閑寂
侘び寂びの精神で、何事にも動じない心を持つこと。もの静かで落ち着いた奥ゆかしい風情が、洗練されて自然と外に出た言葉。

 このように「和敬清寂」には一字一字に意味があり、茶道が華美に流れていくことを戒めた千利休の言葉だと言われています。
この精神は、今を生きる私たちにも必要な精神的な支えになる言葉のような気がします。
 土曜学校の皆さんには、お茶の授業を通して作法とともに茶道の精神を感じてもらえればと思います。
#コラム

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