BCA土曜学校のコラムVol.63 〜 さらに「紡ぐ」〜
「紡ぐ」は、繊維を引き出しよりをかけて糸にするという意味です。「思いを五・七・五の言葉に紡ぐ」のように言葉をつなげて文章や詩歌などをつくる場合にも用います。
国語1で「空を見上げて」を学習し、東日本大震災の被害を受けた女川町の中学生の五・七・五にBCAからの七・七を紡いでもらいました。皆さんのあたたかい心が込められた素敵な言葉がたくさんできました。
前の時間に学習した「引用」のパターンに従い、作者の心情をあらわす根拠となる言葉を示して鑑賞文を書いてもらったところ、女川の中学生の言葉に紡いだ七・七の思いがさらに鑑賞文として紡がれ、言葉の力を考えるいい学習になりました。
〇夢だけは 壊せなかった 大震災(女川)
こ の女川の中学生の五・七・五に紡いだ七・七と鑑賞文を二つ紹介します。
七・七
◇夢に向かって また立ち上がろう(アメリカBCA)
鑑賞文
〇〇〇〇は、BCA土曜学校の国語1で一緒に勉強する仲間だ。
「夢に向かって また立ち上がろう」
この七・七を選んだ理由は、私の考えと似ていたからだ。すぐそばで声をかけているかのような「また立ち上がろう」は、震災で悲しむ人々の心に希望を与えたいという気持ちがこもっている。私もどんな困難があろうと夢と希望をもって前に進んでいってほしいと思ったのでとても共感できた。この七・七に人を動かす力を感じた。
七・七
◇壊されたのは 心じゃない(アメリカBCA)
鑑賞文
〇〇〇〇は、BCA土曜学校で友だちになった真面目で優しい人だ。
「壊されたのは 心じゃない」
この言葉は心にずんと響いたので選んだ。住んでいた家も通っていた学校も何もかも津波で壊されたけれど、家族も亡くなってしまったかもしれないけれど、あなたの心はあなた自身の中にしっかりとある。心があるから、夢も希望も未来もあるんだよ。だから頑張ってという〇〇〇〇さんのメッセージに感動した。とても素敵な言葉だと思った。
教科書に紹介されている言葉に、生徒さんの豊かな感性が加わりどんどん広がっていく言葉の世界、とてもいいなぁと思いました。
言葉は、人の心を癒したり励ましたりする力を持つことを感じてくれたことを嬉しく思います。