BCA土曜学校のコラムVol.65 〜写真で俳句〜
秋も深まり、風も冷たくなってきました。色とりどりの葉が風とともに舞う様子や木の下に落ち葉が重なる様子はとても美しい秋の風景です。
BCA2の駐車場の真っ赤な紅葉や落ち葉もとても鮮やかです。今年も紅葉は見事な赤をまとい、落ち葉は落ちるのがもったいないほどの美しい色を見せています。写真を撮りながら眺めていると、校長先生が、「ベルビューは秋が一番きれいなのよ。山の紅葉より、町の紅葉がきれい。」と声をかけて下さいました。
「写真からどんな言葉が出てくるかしら。」というお話を聞いて、基礎国語で写真俳句の授業をしてみました。
はじめに森村誠一さんの写真文章俳句から数点の写真と俳句を紹介しました。難しい言葉もありましたが、何がどのように映っているか、森村さんは何を感じているかを確認しながらスライドをめくりゴールをイメージしてもらいました。
次にお題の写真を提示し、写真から言葉見つけです。
「赤、緑、ピンク、白、緑、紅葉、葉っぱ、木、空、コンクリート、灰色、草」
五感を働かせて、聞こえる音や匂い触れているものも想像してみましょうと話すと、
「サクサク、ポロポロ、ひらひら、ヒュー、ピーピー-、風の音、冷たい、あったかい色、色がみみたい、赤の絵の具、オレンジの絵の具、色がいっぱい、赤が燃える、緑の草、白い空、空が画用紙、絵みたい、じゅうたんみたい、ああ秋、きれいな秋、葉っぱが落ちる、寒そう、寒い絵、明るい、嬉しくなる」などの言葉が出てきました。
写真を見て浮かんだ言葉と感じたことを組み合わせて5・7・5の型に入れてもらいました。
○オレンジと 赤の絵の具 キャンパスに
○寒い日に 赤が燃えそう 空に映え
○秋の葉は あったかい色に なっていく
○赤いもみじ ポロポロ落ちる 色紙みたいに
○冷たい朝 風が落ち葉を 持ち上げる
○赤い木に ピーピー鳴る葉 もみじかな
知っている日本語をしぼりだして一生懸命考えたそれぞれの一句です。
これを機会に、自然にふれて言葉を広げる楽しさを知ってもらえれば嬉しいです。