BCA土曜学校のコラムVol.66 〜ハロウィン〜
ハロウィンは、アメリカの子ども達が楽しみにしているイベントの一つです。
BCAでは、思い思いの衣装で登校した子ども達の笑顔があふれる一日でした。クラスごとの記念撮影に保護者の皆様がたくさん来校され、お子様の仮装した姿をカメラにおさめておられる様子がとても印象的でした。先生方もオフィス職員も、今年のテーマ「クレヨン」仮装で参加しました。
家に帰り、近所の家々を「Trick or treat. 」と言ってチョコレートやあめをもらって回るのはもちろん、ジャック・オー・ランタンを作るために、カボチャの中身をくりぬいたり今年の仮装を考えたりするのもとても楽しいのだと、土曜学校の生徒さんが教えてくれました。
もともとは古代ケルト人がはじめたお祭で、秋の収穫を祝い悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事だったということです。今は祝祭本来の意味はほとんどなくなっていますが、家族で、地域で、そして学校でみんなが楽しむ子ども達のための年中行事というのがアメリカのハロウィンです。
日本では、最近若者達が仮装を楽しむために夜の街で遊ぶイベントとなっているようで、渋谷センター街で開催されたハロウィンイベントに、渋谷区が1億円かけて警備にあたったというニュースが流れていました。迷惑行為が問題となり、数百人規模の警察官を配置して警戒にあたる夜が、日本の、渋谷のハロウィンだとすると悲しい気持ちになります。
言葉は国の歴史や文化に根ざしているとは、このようなことをさすのでしょうか。
私も、子ども達の様子をこの目で見て、楽しんでいる雰囲気を肌で感じて本物のハロウィンの意味がわかりました。
言葉の根底にあるものを知ることが、本当の言葉の意味を理解することにつながることを改めて感じています。
「ハロウィン」という言葉を、この時期の季語として自然に使える子どもさん達との出会いをありがたく思っています。