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BCA土曜学校のコラムVol.67〜敬語〜

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BCA土曜学校のコラムVol....
● BCA土曜学校のコラムVol.67●

敬語
 
 小学部5年生と6年生、中高部国語2で「敬語」の学習をしました。
 「敬語」とは話し手の敬意を表す言葉です。「敬意」とは敬う気持ち。「敬う」とは自分より目上の人を、大切にしようとする気持ちを表します。
 「敬」は、「苟」と「攴」組み合わせた会意文字です。羊と角と人と口を合わせた字で、人が羊の角に触れて、はっと驚いて気持ちを引き締める様子を示したことから、人や物事に対してそのような気持ちで接することを表すようになり、礼を持って人と接するという意味で使われるようになったと言われています。

 授業では、相手を高めて敬意を表す尊敬語、自分を下げることで相手を高める謙譲語、「です」「ます」「ございます」をつける丁寧語について、具体的な例を示しながら学習しました。
 アメリカで育った生徒さん達に、日本の敬語をどのように思ったのか、5年生、6年生の先生方にも聞いてもらいました。
 
<5年生>
・敬語は、相手を上げるという日本の文化・伝統を守るために必要だ。
・偉い人と年上の人にリスペクトを表すためにできたのだと思う。
・敬語を使わないと、勉強をしていない・教養がない子どもだと思われてしまう。
・丁寧にしゃべると気持ちがいい。
<6年生>
・先生とか年が上の人を尊敬している感じが伝わる。
・もしなかったら人間関係がうまくいかない。
・勉強しなければ感じなかったが、ない社会もフレンドリーで平等でいいと思う。
<国語2>
・日本には、年上の人を大事にするという考えが今でもあり、その考えをみんなで守って いる。社会の中で上手に生きていくため、トラブルをさけるために必要。
・敬語をつかうと優しい気持ちになり、相手も優しい気持ちを返してくれる。会話する人 もまわりで聞いている人も、気持ちよくなる。
・礼儀正しくすると、相手に認めてもらえる。つまり、自分のためになる。
・初めて会う人や目上の人に「敵意はありません」と話しながら表せるので、とても便利 で日本の社会に必須なんだと思う。
 これから外では、お父さんお母さんではなく「父」「母」を使うようにしたい。ボランンティアの終わりには「お先に失礼します。」と言うようにしたい等、学習を実生活に生かそうとする声も聞こえてきました。

 良好な人間関係を築くためには相手の人格を尊重することが大切であること、美しい言葉は話し手の品位を保つこと、そしてそれは自分自身が得をすると感じたこと、また英語の良さに気づけたこと、素晴らしいと感じました。
 言葉は時代とともに変化しています。敬語も、年下の方が上司だったりする社会で人間関係の在り方の変化に応じて変わってきています。でも、相手を大切に思う気持ちさえあればどこの国でもどのような場にいても、距離感を持って上手に話ができると改めて思えた時間でした。
#コラム

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