BCA土曜学校のコラムVol. 97〜「 五・七・五(3)」〜
BCA土曜学校小学部の、「今日学んだこと・考えたこと・感じたこと」を五・七・五で表現するか、自分の言葉で書く宿題から、今日は3年生と4年生の作品を紹介します。
3年生の作品
〇わたしはね みんなとちがう それがいい
〇漢字はね へんとつくりで できている
〇漢字はね へんとつくりが 入ってる
〇かげおくり あとでみんなで あそぼう!
〇かげおくり どんなあそびか わからない
〇まばたきを め(目)しめるときに めをあける
〇さわやかな きもちちいいかぜ ふいている
〇こくごでは おそわることば ならいます
〇こくごじしょ おもったよろりも たいへんだ
〇ちょちょうが はなからかふん とってのむ
〇こくごじてん ことばいろいろ たのしいな
4年生の作品
〇オンライン 楽しい学校 むずかしい
〇ままいつも むかえにこない ごめんなさい
〇子どもたち ランドセル見て うれしそう
〇白い鳥 青い空で とんでいた
〇しんぶんを つくってみたいな おもしろそう
〇しんぶんは いつもおしえて ありがたい
〇夏休み セミつかまえる もう一度
〇与謝蕪村 夏の俳句が 涼しそう
〇国語はね 漢字たくさん もうやだな
〇ゆみ子さん 幸せそうで うれしいな
〇ゆみちゃんに おにぎり二つ あげたいな
〇この話 悲しいけれど とてもすき
〇戦争は きびしいものだ 人も死ぬ
〇大切な ノンフィクションだ 本は良い
〇夏にはね 入道雲を 見てみたい
小学校の教科書に初めて五・七・五が出てくるのは3年生です。
易しい文語調の俳句を音読したり暗唱したりして、言葉の響きやリズムに親しむことが目標として示され、俳句は五・七・五の十七音でつくられた短い詩であることや、季節を表す言葉である季語についても学びます。
教科書には、松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶の句が載っており、ここで「文語」に出会います。
・古池や 蛙飛びこむ 水の音 松尾芭蕉
・閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声 松尾芭蕉
・春の海 終日 のたりのたりかな 与謝蕪村
・菜の花や 月は東に 日は西に 与謝蕪村
・雪とけて 村いっぱいの 子どもかな 小林一茶
・夏山や 一足づつに 海見ゆる 小林一茶
下巻には、良寛・藤原敏行・猿丸太夫・安倍仲麿の短歌が載っています。
4年生では、俳句と短歌が一緒に紹介され、声に出して楽しむ学習を行います。
そして、5年生で俳句の創作、6年生で短歌の創作へとつながっていくのです。
〇だんらくは はなしをかえる つかいかた
〇うみのたこ へんしんするの おもしろい
〇アカタコは からだのいろで かくれます
「うみのかくれんぼ」の学習後の1年生の作品です。
今、五と七の音数づくりを楽しんでいる1年生・2年生が、3年生になり、伝統的な文学作品である俳句や短歌にふれたとき、古くから人々の生活に根づき親しまれてきたものとしての価値に気づいてくれるのではないかと思いわくわくしています。