2011年4月、
妊娠38週で元気な赤ちゃんが誕生しました。
その後も、母児ともに順調です。
出産された方は、
40歳代であり、
九州の有名な体外受精専門クリニックでの治療も含めて、
過去に20回の胚移植を経験されていました。
そのうちの17回は着床に失敗し、
3回は初期流産という結果でした。
21回目の胚移植前に、
当院を受診され、
着床障害の原因をみつけるため、
身体的な面と
精神的な面の両面において
検査を受けられました。
その結果、
生殖促進反応としてのM-CSF値が異常に低く、
抗リン脂質抗体が軽度陽性であり、
さらに、
精神面においては、
長年の心労により、
自己統御力が弱っていました。
想定外の出来事に対して、
心の受け入れ度が乏しくなってきていたのです。
そこで当院では、
移植前からの支持的精神療法
を中心として、
ピシバニール免疫療法、
ヘパリン・アスピリン療法を行いました。
当院での治療の核心部分は、
ご本人への心の気配りと、
精神的な安定がいかに大切かを
わかっていただき、
移植前からの心の不安を、
いっしょに克服していくことでした。
ご本人が、
今までの亡くした赤ちゃんといっしょに、
新しい赤ちゃんを誕生させるため、
心を開き、
怖いものは怖い、
でも、
新しい命の力を信じて、
すべてを受け入れられるよう、
支えになることでした。
今回、
ご本人の不安の克服と
信じる心が、
21回目の奇跡を生んだのでは
と
思っています。
本当に、ご夫婦で、
よく頑張られました。
心からおめでとうございます。
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Posted at 2011-05-23 03:14
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Posted at 2011-06-01 05:59
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Posted at 2011-06-05 16:21
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Posted at 2011-06-13 20:13
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