米国では、40歳以上になると、
卵子提供による体外受精の割合が
約一割にもなるそうです。
若い女性の卵子と夫の精子で
受精卵を作り、
着床前スクリーニング(PGS)(受精卵検査)で
すべての染色体を事前に調べた後、
子宮に戻す仕組みです。
成功率は50~60%ぐらいのようです。
最近、PGSは着床前遺伝子検査(PGT-A;
preimplantation genetic testing for aneuploidy)
とも呼ばれています。
日本では卵子提供を規制する法律は
ありませんが、
着床前スクリーニング(PGS)は
日本産婦人科学会において
現時点では認められていません。
日本産婦人科学会の報告によると、
2013年の1年間に行われた
体外受精の移植件数は約37万件で、
この治療で生まれた子どもの数は約4万人
ですから、
全体的にみた治療成功率は
移植件数の約1割と低いのです。
また、現在、約24人にⅠ人が
体外受精で生まれていますが、
治療件数の増加の割合に比べて、
生まれた子供の数の割合は
増えていません。
その主な原因は、
体外受精を受ける女性の高齢化と、
体外受精クリニックの技術差
ではないでしょうか。
ごく最近の米国では、
若い女性(第三者)のミトコンドリア提供により
受精卵を若返らせる体外受精
(米国FDA未承認)が注目されています。
また、核移植の実際例として、
若い女性の卵子の細胞核を取り除き、
そこへ高齢女性の卵子の細胞核を移植し、
高齢女性の夫の精子と体外受精させ、
高齢女性の子宮に移植して妊娠した方が、
すでに出産して、子供が生まれています。
子供は、両親の遺伝子に加え、
第三者の女性のミトコンドリアの
遺伝子(遺伝情報量は約1~2%?)も
受け継いでいることになります。
この核移植治療も
米国FDAは未承認ですが、
そのための企業もあるようで、
核移植の費用は約一千万円だそうです。
また、重い遺伝病の治療として、
ゲノム編集という技術を使い、
受精卵の段階で遺伝子治療も
行われています。
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