免疫系の検査として、
T細胞のなかのヘルパーT細胞の
タイプ1とタイプ2の比によって、
免疫状態を表す検査があります。
原因不明不育症患者では、
健常者に比べて、
Th1(タイプ1ヘルパーT細胞)/
Th2(タイプ2ヘルパーT細胞)
の比が高く(Th1優位)、
夫リンパ球免疫治療すると、
多くの例で
Th1/Th細胞2比が低下して、
低下した患者さんでは、
有意に高く妊娠維持に成功した
という報告が2000年にありました。
(Am J Reprod Immmunol)
Th1細胞は、インターフェロンガンマ(IFN-γ)
という物質を分泌して、NK細胞等を活性化し、
細菌やウイルスなどの異物を攻撃します。
Th2細胞は、インターロイキン4(IL-4)
という物質を分泌して、B細胞を活性化し、
花粉やダニなどのアレルゲンに反応します。
当院では、開院当時より(10年前より)、
Th1/Th2細胞比の検査より
さらに精度の高い
インターフェロンガンマ(IFN-γ)と、
インターロイキン4(IL-4)の
高感度 精密 定量 検査を
行っていますよ。
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