554.子宮内膜ポリープは炎症のサイン?
Apr
26
まだ、よくわかっていませんが、
何らかの炎症も関係しているようです。
最近では、胃のポリープの原因として、
ピロリ菌による炎症が疑われています。
実際、ピロリ菌の除菌治療で
ポリープの多くが消失してしまうそうです。
子宮内膜ポリープと不妊の関係は
以前より指摘されていますが、
子宮内膜ポリープがある子宮内膜
の中の炎症状態が
着床障害の原因かもしれいません。
その場合は、
子宮内膜ポリープを切除するだけでなく、
子宮内膜の炎症状態の有無と、
その様子をチェックするために、
同種免疫系の詳しい検査をする
必要があるかもしれません。
ブログNo.541に書いたように、
子宮内腔にも細菌叢がある
ことが判明してきております。
また、
ブログNo.528に書いたように、
子宮内膜の機械的な傷に対して
アレルギー的に炎症が起こる
「無菌性炎症」が流産を引き起こす
ことも報告されています。
子宮内膜ポリープは
ひとつの局所的炎症の
サインの可能性があり、
同種免疫異常による
不育症、着床障害の可能性
があるからです。