2006年に報告された論文ですが、
採血、採取した自分の免疫細胞を
HCGホルモンで培養活性化した後、
胚移植前に子宮腔内へ戻すと、
妊娠率が上昇したそうです。
この論文は、
当時、京大に在籍しており、
現在は金沢大(教授)の
藤原先生グループにより
発表されましたが、
その後、本邦の他施設でも
同様な研究結果が
2011年に報告されています。
最近、
2016年と2017年に、
中国の研究機関より、
同様な臨床研究結果が
報告されました。
その内容は
前向き無作為臨床試験にて、
HCGにより活性化された
自己末梢血単核球(免疫細胞)
の子宮内投与は
着床失敗を繰り返した患者の
胚移植の妊娠率を
統計的有意に上昇させたそうです。
子宮内の免疫システムが
拒絶反応ばかりではなく、
生着反応も誘導しているのです。
当院のピシバニール治療も、
ナチュラルキラー(NK)細胞活性と、
インターフェロンγ(IFNγ)と、
マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)
という免疫検査をして、
その結果により、
子宮内の免疫システムを
変化(好転)させています。
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