妊娠初期、 超音波診断装置で ミリ単位の赤ちゃんの成長を検査するとき、 いつも心で手を合わせています。 「どうか心臓が動いていますように」 と。 患者さんの緊張感には 到底及びませんが、 自分の緊張をほぐすため、 検査の前に、 いつも、 小さくゆっくり深呼吸しています。 赤ちゃんの心臓の動きが 見つからないとき、 凍りつきます。 ほとんど言葉をかけられません。 苦しみと 悲しみが 共感され、 落ち込んでしまいます。