胎芽の栄養補給は、
母体の「らせん動脈」から供給されています。
胎芽側の胎盤になる細胞(絨毛細胞)は、
母体子宮内膜内だけでなく、
らせん動脈にも数多く侵入しています。
らせん動脈内の絨毛細胞の主な役目は、
以前、
プラグ(栓)形成による動脈の流れを
緩やかにして「圧迫死」を防ぐことと
考えられていましたが、
最近では、
「血管壁の再構築」のためであることが
わかってきました。
母体の血管壁内の神経線維と筋肉細胞が
絨毛細胞(胎芽側の細胞)に入れ替わって、
血管壁の「再構築」が起こっているのです。
血管壁の「再構築」は妊娠16週ごろまでに
完了しているようです。
再構築が完了したら、
血管腔は約10倍太くなり、
母体の神経支配を受けないで済むのです。
逆に、
「再構築」が完了するまでは、
母体の交感神経が緊張すると、
血管壁の筋肉細胞が収縮して、
らせん動脈が
過剰に細くなってしまいます。
その結果、
虚血による胎芽死が起こる
可能性が高くなってしまうのです。
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