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787. 受精卵への不寛容

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787. 受精卵への不寛容
正常卵を子宮内へ受け入れない要因は
主に四つあります。

一つ目は年齢です。
卵巣と同じく子宮も加齢とともに老化します。

二つ目は気分です。
気分が悪いとすべての器官に悪影響します。

三つ目は免疫です。
免疫は卵の受け入れを助けますが、
バランスを崩すと不寛容になります。
妊娠の免疫には着床・妊娠を助ける免疫と、
攻撃する免疫があるのです。

四つ目はホルモンです。
ホルモンの状態が不良であれば、
卵を育てることができません。


四つの要因はすべて繋がっていますから、
四つの要因をより正確に評価して、
治療することが理想です。


私は不育症の臨床研究に
40年以上関わっていますが、

人の着床・妊娠初期の「治療」に関する研究は
倫理的な壁により、
ハイレベルな証拠は難しいのです。


当院の診療においては、
少しでも良い結果の確率を高めるため、
四つの要因を診て、
40年以上の治療経験も頼りに
手ごたえのある診療をしています。



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