先日、母が永眠しました。
子宮という宇宙のなかの小さな赤ちゃんの死と
日々向かい合っているせいか、
どうしようもない、受け入れるしかない死として、
母とお別れしてきました。
その通夜のとき、お寺様が
「 無 量 の 死 」、
明日さえわからない死、運命にまかせるしかない死、
についてお話されました。
人間は何か大きな力により生かされているという教えです。
ですから、与えられた運命を精一杯生き抜くべきだと。
私が不育症のご夫婦に、最初にお話していることと
核心部分では同じでした。
不育症の治療においては、
赤ちゃんの運命を変えることはできないということです。
一回の妊娠について、ご夫婦の染色体異常がなくても、
約20%弱は、偶然の胎児の染色体異常により、
換言すれば、その赤ちゃんの運命により、
約1〜2ヶ月間の命の光を消してしまうのです。
その運命を最初から覚悟して、
それ以外の原因を治療することにより、
約80%強の成功率が得られるのです。
頭の中では、十分わかっているのですが、
心の深いところで、ぽっかり小さな穴があいているみたいです。
大切な命を失った悲しみ、残された者の無気力感、
辛い日々ですが、
「 無 量 の 死 」
を受け入れて、その分まで、
生き抜いていくしかないと思っています。
自分の人生が終わる
その時まで。
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Posted at 2009-04-10 04:39
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Posted at 2009-04-11 00:41
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Posted at 2009-04-12 00:04
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Posted at 2009-04-19 08:17
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