40. 流産恐怖症
Jul
10
「今度は絶対に赤ちゃんを抱きしめたい」
と誰もが考えます。
と同時に、
「早くこの辛い日々から逃れたい」
「早く普通の結婚女性に追いつきたい」
とも考えると思います。
このような想いを抱いて、
全国から不育症ご夫婦がこちらのクリニックに来院されています。
来院後の検査により、ほとんどの患者さんから、
流産に関係する何らかの身体的、精神的危険因子が
複数個みつかっています。
小さな命を、繰り返して、繰り返して、亡くしているのに、
異常がないはずがありません。
治療方法が決まった後、
今度は、
「早く、一刻も早く、妊娠したい」
と、がんばってしまいます。
基礎体温をきっちりと記録して、排卵日を推定し、
タイミングに傾注していませんでしたか。
高温層の後半時期になると期待が膨らみ、
生理が来てしまうと、その反動で、
失望感、虚脱感に襲われていませんでしたか。
このような慢性的な緊張状態の繰り返しのなかで、
いざ、妊娠反応が陽性になると、
まずは、喜びの感情がわいてきますが、
すぐに、いわゆる
「流産恐怖症」
とでも考えられる
「不安」、そして 「怖い」 と感じていませんでしたか。
症状としては、
「胸がドキドキする」
「のどが渇く」
「おなかが痛くなる」等がよくあります。
過剰な緊張、ストレスは、
子宮内膜の 「らせん動脈」 を収縮させて,
胎児細胞への栄養補給を細くしてしまいます。
これこそが、流産の原因になってしまいます。
そうならないために、妊娠前からの
精神的なゆとり、
「ゆったりと、まったりと、のんびりと。」
の感覚が大切と思います。
何とかなると感じるようになれば、
何とかなるものです。
Posted at 2009-07-12 22:22
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Posted at 2009-07-20 02:56
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