ある状況下のなかで、
麻酔をしないで緊急に流産手術を受けたことはありませんか。
たとえば、妊娠中に出血があり、
あわてて救急病院を受診したとき、
流産しかかっている、あるいは流産が進行していると診断され、
「数分、我慢してください。」
と言われた後、
麻酔をしないで緊急手術を受けたことはありませんか。
あるいは、
意識がある状態で痛みだけ和らげる処置を受けた後、
流産手術あるいは、子宮内容除去術を
受けたことはありませんか。
このような場合、
「何か起こっているのか」
その状況を説明されても、
精神的にパニック状態になっていれば、
ほとんど理解できないため、
恐怖心
のみが残ってしまいます。
実際、不育症の患者さんは、
まず早く妊娠することを希望されますが、
いざ、妊娠されると、
少なからず、
怖いという感情を覚えるようです。
その怖いという感情のなかには、
流産手術への極度の恐怖心も含まれていると思います。
「病院が怖い。」
「内診台が怖い。」
などの感情です。
ある患者さんは、
来院されるごとに、血圧が200ぐらいまで上がり、
自宅へ帰ると120ぐらいになっていました。
「白衣性高血圧症」
といって、
精神的な過剰な緊張が血圧の上昇までもたらしている一例です。
このような
流産手術などに起因する
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の患者さんは、
自分自身、気がつかない例も含めて、
かなり多くいらっしゃるのではないでしょうか。
元気な赤ちゃんを出産するための治療とは別に、
必要ならば、
今、病んでいるこころの状態を治すことも大切だと思います。
こころの治療が不育症の治療に直結するからです。
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Posted at 2009-08-28 00:00
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Posted at 2009-08-28 05:42
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Posted at 2009-08-29 00:06
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Posted at 2009-08-29 02:07
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Posted at 2009-08-30 20:06
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