53. 待合室の風景
Sep
4
みじめで、
情けなくて、
時には嫉妬心を感じて、
できれば、
一刻も早く逃げ出したくなる場所
ではなかったですか。
普通の産婦人科外来の待合室は、
妊婦さんでいっぱいです。
幸せいっぱいの笑顔であふれています。
壁には、天使のような赤ちゃんの写真が
自然と目に入ってきたと思います。
多くの妊婦さんは、流産を繰り返す不育症
の存在すら知りません。
多くの先生や看護師さんでさえ、
不育症の全体像がよくわかっていません。
そのため、なんとも言えない孤立感を感じませんでしたか。
ときどき、その言葉や態度に、
大きなストレスを感じませんでしたか。
不育症の治療には、精神的サポートが非常に大切です。
ですから、理想的には、
待合室は、不育症患者さん専用、
あるいは不妊症患者さんと同室が良いと思います。
さらに、
できれば旦那さんといっしょに、
ゆったりと、
診察を受けていただくことが理想です。
私は、日本で最初に不育症専門クリニックを開業しました。
まだまだ、不備な点が山積していますが、
スタッフ一同、日々、改善するよう努力しています。
Posted at 2009-09-06 06:24
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Posted at 2009-09-15 18:29
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